Android スマホやタブレットには Android OS が搭載されていて、そのバージョンの数字が大きいほど新しいバージョンの OS となります。
Android OS にも iOS や Windows OS のようにバージョンごとのサポート期間があって、サポートされなくなってしまったバージョンは定期的な更新が提供されなくなります。
定期的な更新には、システムの脆弱性の修正など重要なセキュリティ項目も含まれているため、サポートが終了したバージョンを利用するのは大変危険度が高いのです。
では、Android OS の各バージョンのサポート期間はどのくらいなのでしょうか？
今回は「Android OS のサポート期間はいつまで？何年使える？目安」を紹介します。
Android OS バージョン毎のサポート期限は特に発表は無い
Android OS のバージョン毎のサポート期限は特に発表はされないのですが、セキュリティに関する更新があった時に「どのバージョンに対して更新が行われたか」という情報が以下の Android 公式サイトで公開されています。
この Android 公式サイトの最新のセキュリティ更新情報一覧に掲載されなくなった Android OS のバージョンは、サポートが終了してしまったと判断することができます。
Android のセキュリティに関する公開情報の見かた
上記のリンク先にアクセスをしたら、サイドバーにある「Android のセキュリティに関する公開情報」をクリックします。
西暦ごとの公開情報が一覧表示されます。確認したい西暦をクリックします。
西暦をクリックすると月が表示されるので確認したい月をクリックします。月をクリックすると右側に「その月に更新された情報」が表示されます。ここに更新された Android OS のバージョンが一緒に掲載されています。
例えば、2021年10月の更新情報には Android OS バージョン「8.1」はありましたが…
次月である2021年11月の更新情報には Android OS バージョン「8.1」が掲載されていません。Android OS 8.1 は 2021年10月いっぱいでサポートが終了してしまったということが確認できるわけです。
Android OS のバージョン毎のサポート期間は約3年半
下の表は、Android OS 各バージョンのリリース日一覧です。
| Android OS バージョン | リリース日 |
| 4.1 | 2012年7月9日 |
| 4.2 | 2012年11月13日 |
| 4.3 | 2013年7月24日 |
| 4.4 | 2013年10月31日 |
| 5.0 | 2014年11月3日 |
| 5.1 | 2015年3月9日 |
| 6.0 | 2015年10月5日 |
| 7.0 | 2016年8月23日 |
| 7.1 | 2016年12月5日 |
| 8.0 | 2017年8月21日 |
| 8.1 | 2017年12月5日 |
| 9 | 2018年8月6日 |
| 10 | 2019年9月3日 |
| 11 | 2020年9月8日 |
| 12 | 2021年10月4日 |
| 13 | 2022年8月16日 |
| 14 | 2023年10月5日 |
この各 Android OS リリース日と「Android のセキュリティに関する公開情報」を照らし合わせることでサポートがされなくなった年月が計算できます。
照らし合わせて計算すると…
Android OS のサポート期限はリリース日から「約3年半」
でサポートが終了すると算出されます。
- Android 8.1 はリリース日が2017年12月 ▶ 2021年10月いっぱいでサポート終了
- Android 9 はリリース日が2018年8月 ▶ 2022年1月いっぱいでサポート終了
- Android 10 はリリース日が2019年9月 ▶ 2023年2月いっぱいでサポート終了
- Android 11 はリリース日が2020年9月 ▶ 2024年2月いっぱいでサポート終了
というような感じで、OS リリース日から約3年半サイクルで更新が打ち切られているのを確認することができるわけなのです。
因みに、2024年4月時点でサポートされているのは「Android OS 12 以降」です。
OS サポートの有無もスマホの寿命を決める重要な要因
Android スマホやタブレットは、その端末を販売しているメーカーによって更新がまちまちだったりします。
例えば、Android OS 10 の状態で購入した端末だが Android OS 13 まで更新できた。だが Android OS 13 で更新は終了した。この場合は Android OS 13 のサポート終了まで使うことができます。
Android OS 11 までで更新が止まってしまった端末は、Android OS 11 のサポート終了までの期間が寿命ということになります。
よく「バッテリー」がスマホの寿命だということが挙げられますが、OS サポートの有無もスマホの寿命を決める重要な要因であることを忘れないようにしてください。
スマホは個人情報や財産情報のかたまりです。「まだ動く、まだ使える」からといって、サポート終了したあまりに古い Android OS が搭載されたスマホやタブレットを使い続けているといつか手痛いことになってしまうはずです。
新しいスマホを買うべきだった…という自業自得かつ後の祭り的な事態にみまわれないように気をつけてくださいね。
あとがき
本記事で紹介した「Andorid のセキュリティ」は、オープンソースとして OS のセキュリティパッチを作り続ける期間です。
現実問題、スマホメーカーはセキュリティサポート期限が切れる前に OS をバージョンアップします。そして、OS バージョンアップを終了した端末では、ギリギリまでセキュリティサポートをしてくれるのかどうかはスマホメーカーの甲斐性次第になるでしょう。
あくまでも本記事は何も情報が無い中で、一番わかりやすい「Android OS サポート終了の目安」ということで参考にしていただければと思います。
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