▶【注目記事】Windows 11 を導入したら最初にやっておくべき初期設定

Windows 11 旧来のフォトビューアーを利用できるようにする方法

Windows 11 旧来のフォトビューアーを利用できるようにする方法

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Windows 11 を導入すると画像をみるビューアーは、10 に引き続き「フォト」アプリが初期設定されています。

そして、フォトは旧来のフォトビューアーと比べて重くメモリも多く消費します。

控えめな CPU とメモリが搭載されたパソコンでは、画像を閲覧するだけでストレスになることもあるのではないでしょうか。

通常 Windows 11 には旧来のフォトビューアーはありません(利用できません)。

しかし、Windows 11 にアップグレード後に本記事で紹介の手順を行えば、旧来の軽い動作のフォトビューアーが普通に使えるようになります。

今回の記事内容

今回は「Windows 11 旧来のフォトビューアー(Windows 7 や 8.1 まで標準だったフォトビューアー)を利用できるようにする方法」を紹介します。

フォトのメモリ消費はなかなか多めです

フォトのメモリ消費はなかなか多めです

Windows 10 や Windows 11 に初期設定されているフォトは起動するだけでも、結構なメモリ使用量になります。

画像を開くだけでも 200MB 前後。フォトで画像編集をすれば 400MB 以上ものメモリ使用量になります。

一方で旧来の Windows フォトビューアーは、40MB 前後と大変軽くてリーズナブルなメモリ使用量です。

フォトは低性能のパソコンほど動作が遅く重く感じてしまうというのは間違いないです。

キタムラ

旧来のフォトビューアーは「画像を閲覧する」動作だけで言えば、軽くて速くて大変優秀でフォトよりも断然使えるビューソフトだと思います。

Windows 11 でフォトビューアーを使えるようにするには?

旧来のフォトビューアーは無くなってしまったわけではなく、システム内に封印されていて、無効化されているだけなので、有効化してあげるだけで利用できるようになります。

Windows 11 で旧来のフォトビューアーを使えるようにする方法は、2つのパターンから行うことができます。

この2パターンからフォトビューアーを復活させることができます。

まずは ① を試して、復活出来ない場合は、② のフリーソフト頼みの順で施行してみるとよいかと思います。

①レジストリを経由してフォトビューアーを復活させる手順

Windows フォトビューアー

11 でも旧来のフォトビューアー

まずは、こちらの簡単な方法を試してみてください。

こちらの手順は、フリーソフトをインストールするような手順は一切なく、配布したバッチファイルをダブルクリックするだけでフォトビューアーを復活させることができます。

重要

パソコンの個体によっては、この方法でフォトビューアーが復活しない場合もあります。もし復活しない場合は ② のフリーソフトでの方法をやってください。

  1. まずは「2」のリンクから「win11-photoviewer.zip」というファイルをダウンロードしてください。
  2. >win11-photoviewer.zip ダウンロード
  3. レジストリ呼び出しでフォトビューアーを復活させる手順01
    ダウンロードした「win11-photoviewer.zip」は圧縮された zip ファイルなので解凍してください。
  4. レジストリ呼び出しでフォトビューアーを復活させる手順02
    zip ファイルを解凍すると「win11-photoviewer.reg」というファイルが表示されます。この「win11-photoviewer.reg」をダブルクリックしてください。
  5. レジストリ呼び出しでフォトビューアーを復活させる手順03
    「はい」を押します。
  6. レジストリ呼び出しでフォトビューアーを復活させる手順04
    こちらも「はい」を押します。
  7. レジストリ呼び出しでフォトビューアーを復活させる手順05
    「OK」を押します。
  8. レジストリ呼び出しでフォトビューアーを復活させる手順06
    これで画像を表示するアプリのプログラムの候補に、今まで無かった「Windows フォトビューアー」が表示されて選択できるようになります。
ポイント ①

フォトビューアーを呼び出すためのプログラムをレジストリに手作業で入力するのはとても大変です。上で配布している「win11-photoviewer.reg」は、その作業をダブルクリックだけで出来るように、ぼくがメモ帳で作成したものを配布しています。

ポイント ②

配布の「win11-photoviewer.reg」は Windows 11 で非表示になっているフォトビューアーを表示させるようにシステムに指示するだけの単純なファイルで、フォトビューアーを表示させるようにする以外の余計な指示は含まれていません。

ポイント ③

たまにネットの質問サイトなどで本記事配布のファイルを「安全ですか?」と尋ねているのを見かけますが安全ですよ!大変遺憾なことですが…信用ならないならセキュリティツールでスキャンしてから使ってください。まあ問題ないと思いますけど。

この手順で復活しない場合は

ほとんどの PC では、この方法でフォトビューアーを使えるようになりますが、まれにこの手順では Windows フォトビューアーが復活しない場合があります。

その場合は、次の ②「フリーソフトで復活する」方法を試してください。

②フォトビューアーをフリーソフトで復活させる手順

Windows 11 でフォトビューアーを復活させるフリーソフト

Windows 11 でフォトビューアーを復活させるフリーソフト

Windows 11 でも旧来のフォトビューアー

Windows 11 でも旧来のフォトビューアーを使えるようにするには、フリーソフト「Restore Windows Photo Viewer to Windows 11/10」を使います。

Restore Windows Photo Viewer to Windows 11/10 はフリーソフトなので、もちろん誰でも無料で利用することができます。

ここがポイント!

このフリーソフトの仕組みは、フリーソフトで無理矢理フォトビューアーの機能を加えるのではなく、Windows 11 OS の奥深くに眠っているフォトビューアーのプログラムを呼び出して使えるようにするというだけの簡単な仕組みです。

Restore Windows Photo Viewer のインストール手順

  1. まずは、こちらの「Restore Windows Photo Viewer to Windows 11/10」ダウンロードページ にアクセスします。
  2. Restore Windows Photo Viewer のインストール手順01
    ダウンロードページの「Download Now」リンクをクリックして、インストーラーファイルをダウンロードします。
  3. Restore Windows Photo Viewer のインストール手順02
    ダウンロードされたインストーラー「RestoreWindowsPhotoViewerSetup.exe」をダブルクリックで起動させます。
  4. Restore Windows Photo Viewer のインストール手順03
    こちらの警告がでますが、安全上には特に問題はありません。フリーソフトではたまに出ます。「詳細情報」をクリックします。
  5. Restore Windows Photo Viewer のインストール手順04
    「実行」ボタンが表示されるので押します。
  6. Restore Windows Photo Viewer のインストール手順05
    インストーラーはすべて英語ですが、特に怪しい抱き合わせソフトのチェックもありませんし、至って安全健全なフリーソフトです。「Next」ボタンを押します。
  7. Restore Windows Photo Viewer のインストール手順
    「Next」ボタンを押します。
  8. Restore Windows Photo Viewer のインストール手順07
    「Next」ボタンを押します。
  9. Restore Windows Photo Viewer のインストール手順08
    Create a desktop icon にチェックが付いていて OK。「Next」ボタンをおします。
  10. Restore Windows Photo Viewer のインストール手順09
    「Install」ボタンを押したらインストールが始まります。
  11. Restore Windows Photo Viewer to Windows 11/10 アイコン
    デスクトップに Restore Windows Photo Viewer to Windows 11/10 を実行するためのショートカットアイコンが表示されます。

Restore Windows Photo Viewer の設定手順

Windows 11 で旧来のフォトビューアーが使えるように Restore Windows Photo Viewer を設定する手順の紹介です。

  1. Restore Windows Photo Viewer の設定手順01
    「Restore Windows Photo Viewer」アイコンをマウス「右クリック」します。メニューが表示されたら「管理者として実行」を押して起動します。
  2. RRestore Windows Photo Viewer の設定手順02
    ①:全てにチェックを入れます。②:こちらにチェックをいれます。
  3. Restore Windows Photo Viewer の設定手順03
    左下の「Restore Windows Photo Viewwer」ボタンを押します。「この Windows にフォトビューアーをデフォルトアプリに追加した」とポップアップがでますので「OK」ボタンを押します。
  4. Restore Windows Photo Viewer の設定手順04
    「Exit」ボタンを押します。
  5. Restore Windows Photo Viewer の設定手順05
    別のアプリ宣伝のための PDF を見ますか?とでるので「いいえ」ボタンを押します。Restore Windows Photo Viewer が閉じます。
  6. これで Windows 11 で旧来のフォトビューアーが使えるようになりました。

旧来のフォトビューアーを既定のビューアーに設定する手順

Windows 11 では、既定の画像ビューアーの設定は、拡張子ごとに設定しなければいけなくなりました。Windows 10 とは既定のビューアーの設定方法が異なります。

  1. 旧来のフォトビューアーを既定のビューアーに設定する手順01
    閲覧したい画像をマウス左クリック1回で選択してから右クリックします。右クリックメニューが表示されるので「プログラムから開く」にマウスカーソルを合わせると追加メニューが表示されます。「別のプログラムを選択」をクリックします。
  2. 旧来のフォトビューアーを既定のビューアーに設定する手順02
    既定のアプリがフォトに設定されています。その他のオプションをスクロールします。
  3. 旧来のフォトビューアーを既定のビューアーに設定する手順03
    「Windows フォトビューアー」を選択して「常にこのアプリを使って .jpg ファイルを開く」いチェックして「OK」を押します。
  4. 旧来のフォトビューアーを既定のビューアーに設定する手順04
    これですべての jpg 画像を閲覧する時は常にフォトビューアーで開くようになります。一度設定したらすべての同種類の画像で既定のビューアーとして設定されます。
ここがポイント!

画像の拡張子は、jpg の他にも gif や png などの種類があります。画像の種類ごとに上記の設定をして既定のビューアーに設定してあげる必要があります。画像を閲覧したらフォトが開いてしまう場合は都度設定してあげてください。

フォトビューアー利用時の注意点

Windows アップデートなどで既定が外れることがある

年に一度行われる Windows 11 の大型アップデートを適用すると、旧来のフォトビューアーが既定のアプリから外され、Microsoft フォトに強制的に変更されます。

また、定期的な更新プログラムでも、まれに既定のアプリが変更されることがあります(本当にまれですが)。

ただし、フォトビューアー自体が PC から削除されるわけではないため、再度既定のアプリとしてフォトビューアーを設定し直すことで、再び利用できるようになります。

AVIF や WEBP 形式の画像には非対応

AVIF や WEBP 形式の画像には非対応

旧来のフォトビューアーは、WEBP や AVIF 形式の登場以前に開発が終了した画像ビューアーのため、これらの新しい拡張子には対応していません。

WEBP や AVIF 形式の画像も一応開くことはできますが、上の参考画像のように正しい色で表示することができません。

僕の環境で確認した限りでは、以下の 4 種類の画像拡張子であれば問題なく表示されました。

  • JPG
  • PNG
  • GIF
  • CR2

フォトよりも断然速く画像が表示されますよ。

AVIF 画像だけは、以下の拡張プログラムをインストールすればフォトビューアーでも適切に表示させるようにできます。

フォトビューアーが重くて動作が遅くなった時の解消方法

もし、フォトビューアーが突然重くなって動作が遅くなった時には、以下の別記事で紹介している手順を行うと解消されます。

あとがき

Windows 11 になっても、初期設定の画像ビューアー「フォト」は依然として動作が重く、メモリの消費も多いままです。

フォトの使い勝手が悪いと感じる方もそれなりにいらっしゃることと思います。

本記事の手順を実行すれば、Windows 11 でも旧来のフォトビューアーを利用できるようになります。昔のフォトビューアーを使いたい方は、ぜひお試しください。