先日、仕事中の友人から電話がかかってきて以下のような相談をされました。
友人
パソコンのファイルをドラッグ&ドロップでフォルダに移動するとファイルが移動される場合とコピーされる場合があるんだよね。
これってどういうことなの? コピーじゃなくて常に移動だけするように設定できないの?
この友人が相談してきた現象って、実は Windows PC の仕様なんです。
ファイル移動の仕組みを理解していると、ドラッグ&ドロップでファイルを移動させた時に「この移動方法だとファイルは移動するだけ」「この移動方法だとファイルはコピーになる」ということが移動方法でわかるんです。
今回は「Windows PC ドラッグ&ドロップでファイル移動したのにコピーになるのはなぜ? コピーしたいのに移動になるのはなぜ?ファイル移動の仕組み」を紹介します。
ファイルを移動するとコピーされる時と移動だけの時がある
デスクトップからフォルダへ、フォルダからフォルダへとファイルをドラッグ&ドロップした時に、ファイルが移動する場合とファイルがコピー(複製)される場合があります。
このアクションは Windows の仕様で、ファイルをドラッグ&ドロップする移動先の条件によって「移動」になるか「コピー」になるかが決まります。
次の項目では、ファイルを移動した時の「移動」か「コピー」かを決める条件分岐についてを紹介します。
ドラッグ&ドロップで移動かコピーかを決める条件分岐
- ファイルをドラッグ&ドロップする移動先が同じストレージ内であれば「移動」になります。
- 逆に移動先が別のストレージになると「コピー(複製)」になります。
同じストレージ内のファイルのドラッグ&ドロップは「移動」
例えば、上の画像のデスクトップにある「テスト.txt」というファイルをドキュメントフォルダにドラッグ&ドロップすると・・・
このようにデスクトップから「テスト.txt」ファイルは無くなって、ドキュメントフォルダに移動します。ファイルの移動ですね。
デスクトップは C ドライブにあります。ドキュメントフォルダも C ドライブにあります。C ドライブにあるファイルを同じ C ドライブにある場所へドラッグ&ドロップしたので、ファイルはコピーではなく「移動」になるわけです。
別のストレージへのファイルのドラッグ&ドロップは「コピー」
例えば、上の画像のデスクトップにある「テスト.txt」というファイルを E ドライブのテストフォルダにドラッグ&ドロップすると・・・
このようにデスクトップから「テスト.txt」ファイルはそのまま残って、E ドライブのテストフォルダに「コピー(複製)」されます。
デスクトップは C ドライブなので、E ドライブという別のストレージにドラッグ&ドロップしたファイルは移動ではなく「コピー(複製)」となるわけです。
あとがき
同じストレージ内にあるファイルを同じストレージ内のどこかへドラッグ&ドロップさせれば「移動」。別のストレージへドラッグ&ドロップすると「コピー」となります。
この仕様は、USB メモリ・SD カード・外付け HDD などの外部ストレージにも適用されます。設定で仕様変更とかはできませんので仕様のルールを覚えるしかありません。
デスクトップから USB メモリ間のドラッグ&ドロップであればコピーに、USB メモリ内だけのドラッグ&ドロップであれば移動というように処理されます。
キタムラ
本記事が、Windows PC でファイルのドラッグ&ドロップを行った際に「移動」になったり「コピー」になったりすることに疑問を感じた方の参考になれば幸いです。
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