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【注意喚起】中古の Windows PC を選ぶなら「Office 付き」は絶対に買ったら駄目!違反品なのでアウトです!

【注意喚起】中古の Windows PC を選ぶなら「Office 付き」は絶対に買ったら駄目!違反品なのでアウトです!

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Windows 10 のサポート終了に伴い、メルカリやラクマなどのフリマ・オークションサイトでは、格安の中古パソコンがあふれるほど大量に出品されています。

メルカリやラクマなどのフリマ・オークションサイト

そして、「少しでも安くパソコンを買い替えたい」というユーザーを狙った悪意ある出品も、残念ながら少なくありません。

今回は、中古 PC の購入を検討している方に向けた「注意喚起」として、「Office 付きの Windows 中古 PC の Office は絶対に使ってはいけない理由」をわかりやすく紹介いたします。

今回の記事内容

【注意喚起】中古の Windows PC を買ったら「Office 付き」の Office は絶対に使ったら駄目!違反品なのでアウトです!

今の Microsoft Office は他人に譲渡できない仕組みです

今の Office は他人に譲渡できない仕様になっています

現在の Office は、他人に譲渡することができない仕様になっています。

  • Office を利用するためには、必ず Microsoft アカウントにプロダクトキーを登録する必要があり、そのアカウントに紐づけられてはじめて Office を利用できるようになります。
  • 一度 Microsoft アカウントに登録して紐づけを行った Office は、以後、登録解除ができなくなり、登録した Microsoft アカウントでしか利用できません。
  • そのため、Office を他人に譲渡する場合は、Microsoft アカウントごと渡す必要があり、実質的には「Office の譲渡は不可能」ということになります。

サポートさん

では、他人に譲渡できない仕様になっているのに、なぜ「Office 付きの中古 PC」が販売されているのでしょうか?

サポートさん

それは、個人が使用してはいけない「違反品の Office」を、「Office 付き」として “個人に” 販売しているからなのです!

もちろん販売するのもアウト。購入して使用するのもアウトな代物です。

中古 PC に付いている Office の多くは「Offce Plus」です

中古 PC に付いている Office はすべて「Offce Plus」です

Office 付き中古 PC は一見お得に見えますが、その多くは “Office Plus” が付いた違反品です。
 
正規の Office は他人に譲渡できないため、中古 PC に「Office 付き」として
出品されているものは、ほとんどがこの「Office Plus」であると考えられます。
 
では、この Office Plus とはどのような製品なのでしょうか。

Office Plus とは「ボリュームライセンス」という販売形態の商品で、企業や教育機関などの組織向けに提供されているものであり、個人が利用することはできません。

もちろん、転売も禁止されています。

実際に Office 付きの中古 PC を堂々と販売している様子です。

違反品出品

「マイクロソフトオフィス付き(アウト)」

「Microsoft Office 2021 Professional Plus インストール済み!(完全にアウト)」

こうした出品は、すべてライセンス違反の Office がインストールされた中古 PC です。

ボリュームライセンス版(VL版)の Office の仕組み

Office Plus(ボリュームライセンス版)の仕組みを簡単に図にしました。

ボリュームライセンス版(VL版)の Office の仕組み01

  • ①:Microsoft は、企業や教育機関などの組織に対して、1 つの「ボリュームライセンス」を提供します。これは個人ではなく、あくまでも会社や学校といった 組織単位 に対して提供されるライセンスです。
  • ②:ボリュームライセンスを提供された組織は、そのライセンスを使って、社員・職員・学生などが使用するすべての Office を一括で管理・運用します。

これが、ボリュームライセンスの基本的な仕組みです。

たった 1 つのライセンス契約によって、数十台から数百台の PC に Office を展開できるため、組織は管理がとても楽ちんです。

サポートさん

では、このボリュームライセンス版の Office が付属している中古 PC を購入したユーザーの末路は、どうなるのでしょうか。

察しの良い方であれば、すでにお気づきかもしれません。次の章で、その結末を詳しく解説いたします。

突然 Office が使えなくなり、最悪の場合は損害賠償の対象に

中古 PC に付属していた Office が突然使えなくなる仕組みを簡単な図にまとめました。

突然 Office が使えなくなり、最悪の場合は損害賠償の対象に

おそらく、Office 付き中古 PC の出品者(販売業者)は、企業や学校などの組織が使わなくなった PC を「払い下げ品」として大量に仕入れ、フリマやオークションサイトで出品しているのだと思われます。

その PC には、ボリュームライセンス版の Office がインストールされたまま残っており、本来は削除すべきところを、違法と知りながら「Office 付き」として抱き合わせ販売している、というわけです。

その、Office 付きの中古 PC を使っていると起こるべくして起こってしまうのが「ある日突然 Office が使えなくなってしまう」不幸です。

仕組みは、添付した図のとおりです。

  • パターン①:ボリュームライセンス版の契約期間が終了し、ライセンスが失効します。その結果、数十人から数百人という購入者の Office が、一斉に使用できなくなります。
  • パターン②:Microsoft が不正利用を検知し、ライセンスを無効化する措置を取ります。この場合も同様に、数十人から数百人という購入者の Office が、一斉に使用できなくなります。

このような流れで、ある日突然 Office が使えなくなるのです。

突然 Office が使えなくなるだけなら、まだ良いのですが、最も最悪の事態は、損害賠償を求められてしまうことです。

サポートさん

Office Plus は企業向けのボリュームライセンス形態であり、通常は法人契約のもとで使用されるもので、個人には販売も使用も許されてはいません。

ライセンス違反と判断された場合、使用者が責任を問われることもあり得ます。実際に、プロダクトキーの不正販売に関して損害賠償が認められた判例も存在します(例:2014年 宇都宮地裁 栃木支部、有罪判決・執行猶予付き罰金刑など)。

「知らなかった」では済まされない事態になってしまうというわけです。

安全に中古 PC を選ぶ方法

Office なしモデルを選ぶ

もし、フリマ・オークションサイトで中古パソコンを求めるなら、Office なしモデルを選ぶのが安全です。

信頼できる中古販売店で購入する

ちゃんとした中古 PC を販売している業者は、「古物商許可証」を取得し、古物営業法に基づいて適切に事業を行っています。

一方で、フリマ・オークションサイトでは、個人が一時的に出品する場合を除き、継続的に中古品を販売するには本来「古物商許可証」が必要です。

しかし、実際には無許可で出品している業者も多く、違法品の流通が問題になっています。

法令を遵守しているかどうかは、信用と安全性の大きな差につながります。

中古 PC を安全に購入するなら、信頼できる中古販売店を利用するのが安心です。

Office が必要なら正規 Office を買う / 高いなら代替ソフトを利用する

Office が必要なら正規の Office を別途購入してください。

正規の Office が高額すぎて手が出せないのであれば、有料の代替ソフトであれば「WPS Office 2」。無料の代替ソフトであれば「LibreOffice」がおすすめです。

中古 PC はクリーンインストールを推奨

中古 PC は、届いた段階で初期セットアップされていても、安心して使うために「必ず自らクリーンインストールしたうえで使う」ことを推奨いたします。

ちゃんとした中古 PC ショップを利用しよう

今現在、中古 PC の購入を検討される方がいらっしゃるなら、安全が担保されていることほど重要なことはないと思います。ぜひちゃんとした「中古 PC ショップ」を利用するようにしてください。

僕が10年来利用している中古 PC ショップ「ジャンクワールド」を紹介いたします。

ジャンクワールド

キタムラ

ジャンクワールドは、創業してから20年が経過していて、中古 PC 専門店の老舗と言っても過言ではないと思います。実店舗もある信頼できる中古 PC ネットショップです。興味がある方は、ぜひウィンドショッピングしてみてください!

本記事と同じ内容の動画バージョンを用意しました

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テキストではなく動画で内容を確認したい方は、以下の動画をご覧ください。

あとがき

中古の「Office 付き PC」は、現行ライセンスの仕組み上、すべてライセンス違反品となります。

Office は、正規ライセンスを持たずに使うと、Microsoft から利用停止や法的リスクがあるので、安全に使うには、できるだけ Office なしモデルを購入して自分で正規ライセンスの Office を導入するようにしてください。

もし、Office 付きの中古 PC をすでに購入してしまっている場合は、付属の Office は使わずに、必ずアンインストールしておきましょう。

知らずに購入してしまった方も多いと思いますが、この記事をきっかけに安全な選択をしていただければ嬉しいです。