Windows 11 の電源メニューには「スリープ / シャットダウン / 再起動」の3つの他に隠されたメニューとして「休止状態」が存在します。
休止状態は使いこなせば意外と便利で、特にバッテリー運用をしているノート PC で使うには大変相性の良い電源メニューだと思います。
後述しますが、休止状態はスリープとシャットダウンの中間にあたる電源モードです。
バッテリー運用のノート PC を長時間使わない時に休止状態にしておくだけで、スリープの何倍もバッテリーの消費を抑えることができて、シャットダウンよりも復帰の時間が早いという特徴があります。
今回はその休止状態を有効化する方法と休止状態の使い方を紹介します。
今回は「Windows 11 休止状態を電源メニューに表示させる方法と休止状態の使い方」を紹介します。
休止状態とは?【電源メニュー休止状態の特徴】
休止状態・スリープ・シャットダウンの違い
休止状態は、作業中のデータを HDD(SSD)に保存して PC の電源を落とします。
スリープは、作業中のデータをメモリに保存して PC を待機状態にします。
シャットダウンは、作業中のデータを特に保存することなく PC の電源を落とします。
また、休止状態でもバッテリー消費がありますが、スリープのように大きく減るわけではありません。本当に微々たるバッテリー消費で、数日しかバッテリーが保たないスリープに対して、休止状態のままであれば数ヶ月バッテリーは保つでしょう。
休止状態は、スリープとシャットダウンの中間にあたる電源モードという位置づけです。
休止状態の特徴
- 休止状態はスリープよりも復帰時間がかかるが、シャットダウンよりも速い
- 休止状態はバッテリーの消費がないわけではないが、スリープよりも圧倒的に省電力。バッテリーの消費がないのはシャットダウン
- スリープは PC 画面を開けたりキーを押せば復帰するが、休止状態の復帰はシャットダウンと同じ電源ボタン
休止状態の特徴はこんな感じです。
休止状態の使いどころ
ノート PC をこのあと数時間使わない、明日まで使わないなど、次の利用まで時間が空く場合には休止状態を利用するのがおすすめ。
休止状態にしておくとバッテリーをほぼ消費しないため、次に使うときでもバッテリーの残量は減っていません。
休止状態は、スリープほどではありませんが、シャットダウンよりも復帰が速いので、バッテリー消費率と相まって使いどころは結構あるんじゃないかと思います。
逆にスリープは、PC をまたすぐに使う場合に利用すると復帰が高速なので便利です。反面スリープはバッテリーを消費するので PC を長い時間放置するのには向きません。
Windows 11 で休止状態を使えるようにする手順
Windows 11 の初期状態では休止状態はありません。
休止状態を使えるようにするには、以下の設定をやってあげる必要があります。
① タスクバーの「検索」アイコンをクリック。② 検索バーに「コントロールパネル」と入力。③「開く」をクリックしてコントロールパネルを起動します。
コントロールパネルが開いたら「システムとセキュリティ」をクリック。
「電源オプション」をクリック。
左サイドにある「電源ボタンの動作を選択する」をクリック。
「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック。
休止状態にチェックが入っていないので、チェックを入れます。
休止状態にチェックが入っていることを確認したら「変更の保存」ボタンを押します。- コントロールパネルを閉じます。
電源メニューを確認すると「休止状態」が追加されています。これで休止状態が使えるようになりました。
あとがき
ぼくは、ノート PC は基本的にいつも休止状態で電源を落としていて、Windows Update があるときに再起動。シャットダウンはほとんど使っていません。
復帰は速いのにバッテリーは消費していない・・・休止状態はマジで便利です。
すぐにまた PC を使うときには画面を閉じてスリープ。ちょっと時間があくときには休止状態にする…この使い方は個人的にノート PC 最強の電源コンボだと思っています。
合わなければ使わなければ良いだけですから、ぜひ一度試してみてください!