もう間もなく「2020年10月13日」で Microsoft Office 2010 のサポートが終了します。
サポートが終了した Office は「動くので使うことはことはできます」が、Microsoft のサポートが終了するので「様々なデメリットが発生」するようになるので、実質利用不可になります。
今回は、Office 2010 のサポート終了のお知らせと共に、サポートが終了した Office 2010 をそのまま利用すると、どのような危険やデメリットが発生するのか? についてブログしたいと思います。
目次
永久ライセンスを買っても永久に使えるわけじゃない
先日、お客さん先を訪れた際に、パソコン画面を覗いたら映っていたのは Office 2010 の画面でした。
お客さんに「Office 2010 は10月13日に Microsoft のサポートが終了するので、それ以降は実質利用できなくなりますよ~」と伝えました。
お客さん
いやいや、そんなことはないですよ~! だってこのオフィスを買った時に、ずっと使えるライセンス(永久ライセンス)って言われたから買ったんだもの~! それじゃ○○店(購入店舗)が嘘をついたってことなのかい?
と、ライセンスとサポート期限について勘違いをされているようでした。
キタムラ
たしかに永久ライセンスの Office を購入すれば、月々お金を支払うようなことはありません。しかし、そのライセンスは、” サポートが終了するまで永久に使えるという意味のライセンス ” なんですよ!
と伝えたところ、そのお客さんは大変ショックを受けていました・・・まあ、Offcie を人数分揃えるのはコストかかりますからね・・・。
というように、買い切り Office の永久ライセンスは「サポートが終了するまでであれば永久に使えるライセンス」であって、サポートが終了すれば、新しいバージョンへ乗り換えが必要になります(新たにライセンスを購入しなければならない)。
サポート終了した Office を使い続けると起こるデメリット
大きな3つのデメリット
- Office で発生するバグ修正・セキュリティ更新プログラムが提供されなくなります。これにより、脆弱性が発見されても放置され、Office 経由で発生する有害なウイルス・スパイウェアなど悪意のあるプログラムから PC が保護されなくなります。
- サポートの終了した Office 製品は、電話やチャットサポートも打ち切られます。何か不具合やトラブルが起こっても一切のサポートを受けることができません。
- Microsoft のオンラインヘルプからもサポートの終了した Office 製品に関する内容が削除されます。
サポートの終了した Office 製品を使い続けると発生する大きなデメリットとしてはこの3つが挙げられます。
セキュリティソフトが入っていても危ないんですよ!
特筆すべきは、セキュリティプログラムが更新されないことでしょうか。
昨今のインターネット事情だと、悪意のあるプログラム(ウイルス・マルウェア)の新種の発生があまりにも多すぎるため、セキュリティソフトでは追いつかないのが現状です。
セキュリティプログラムの更新がされている Office であれば、常に Office 特化の安全策が講じられているので、新種ウイルスが発生しても、Office の安全に関しては一番対応が早いわけです。
サポートが終了になれば、その更新がなくなるわけなので、一気にパソコンは危険にさらされることになるのです。
たとえパソコンにセキュリティソフトがインストールされていたとしても、危険を回避することはできません。
パソコンを安全に使うなら、サポート終了前に新しいバージョンへ乗り換えるべきです。
特に Office をお仕事で利用されているならなおさら買い替えをおすすめします。サポート終了の Office のせいでウイルスに感染して、その状態で取引先へウイルスメールをばらまいたりなんかすれば・・・甚大なる被害じゃないですか?
Office を乗り換えるならどのバージョンがおすすめなの?
今 Office 2010 から新しいバージョンへ乗り換えるとするなら、買い切りのライセンスである「Office 2019」か年額(月額)支払いの「Microsoft 365」の2択でしょう。
買い切りライセンスの Office 2019 は、今購入すると 2025年10月14日まで利用することができます。月々のお金を支払いたくない場合はこちらを選択してください。
個人や小規模オフィスではビジネス用ではなく、家庭用の Office で十分だと思います。
Office は家電店や Amazo などのネットショップで購入できますが、Office 製品はほとんど値下げがありません。
また、たとえ家電店で購入したとしても、結局インターネットからダウンロードしてインストールする仕組みなので、インターネットで買うのと大差ありません。
よくよく調べないで購入すれば、海賊版や詐欺商品を掴まれることもありますので、おすすめは絶対に安全安心な Microsoft 公式ページからの購入することです。
Office が高すぎて買えないなら互換 Office も選択肢に
純正の Office が高すぎてとても買えない・・・という場合には、互換 Office ソフトを使うという選択肢もあります。
複雑な計算(マクロ)や複雑なグラフ等の書類は作成しない。一般的なテキストと図や画像、簡単な表計算中心の書類作成ややり取りしか行わない・・・ということであれば、Office 互換ソフト「WPS Office」がコスパが良くておすすめです。
純正 Office との互換はかなりのもので、ライトな作業なら十分代わりになります。
WPS Office の互換については以下の別記事で実際に検証して詳しく紹介しています。
中古や激安の Office は買わないようにしよう
インターネットショップ・オークション・フリマサイトなどには、激安の海賊版や規約違反の OEM 版など、利用するだけで犯罪になるおそれがある商品が売っています。
前述したとおり、Office 製品は基本的に値下げはしませんので、あきらかに安すぎるものは海賊版で間違いないですし、パッケージを確認すれば規約違反の OEM 版だとわかります。
これらの危険な Office は絶対に買わないようにご注意ください。
詳しいことは以下の別記事で紹介しているのでご一読ください。
あとがき
今回は、間もなくサポート終了になる Office 2010 のお知らせと、注意喚起をまとめて記事にして紹介いたしました。
10月13日はもう目前に迫っています。今現状で Office 2010 を利用してるユーザーさんは、ぜひこれを機に新しいバージョンへの乗り換えを行ってくださいね。