今やデュアルディスプレイ(2画面)は当たり前になりましたが、ディスプレイをもう1つ増やしてトリプルディスプレイ(3画面)環境にしたくないですか?
ぼくはといえば、3画面ディスプレイの環境で毎日パソコン作業をしていて、ものすごい作業効率が向上しているのを実感しています。
最近ではそこまでお金と労力をかけずに、比較的簡単にトリプルディスプレイ環境にできますからぜひトライしてみて欲しいです。
今回は「PCを3画面や4画面環境にする方法(マルチディスプレイ)」を紹介します。
目次
パソコンを3画面にすることの良さ(メリット)
ぼくは普段、26.5型(FHD)/ 31.5型(WQHD)/ 19型( WXGA)の3つのモニターを並べてトリプルディスプレイにしてパソコン作業をしています。
3つ並んでいるモニターがどのような仕組みなのかを簡単に説明すると、左から右までの3台でひとつの長いモニターという扱いになっています。
ぼくの環境だと、左が横幅 1920px / 中が横幅 2560px / 右が横幅 1400px なので、合計すると 5880px 相当の横幅のモニターという感じです。
作業領域が広いだけなら 4K や 8K モニター1台だけでも良いのでは? と思うかもしれませんが、モニターを3つに分けていることが大きなメリットになっています。
トリプルディスプレイは「各モニターごとに区切られた上で」ひとつの長い PC 画面として認識されているので、モニター毎に作業を分担させやすくなります。
例えば、左のモニターでウィンドウを最大化しても、左のモニター内だけでそのウィンドウは最大化されて、中と右のモニターにはウィンドウは広がりません。
他の中と右のモニターでは別のウィンドウを展開したりアプリケーションを表示させたり、視認しやすく、わかりやすく別の情報を表示させることができます。
この「区切りのある広い画面にできること」がトリプルディスプレイの最大のメリットだと思います。
左モニターにブラウザを表示して調べ物をしながら、中モニターで Word 文書作成、右に画像素などが保存されている素材フォルダを展開しておく・・・というような使い方ができます。
モニター1台のときのように、いちいちウィンドウの表示非表示を繰り返さなくても済み、目の前に多くの情報を表示できつつ、モニター毎に区切られているので役割分担ができることがトリプルディスプレイの強みでありメリットです。
PC 環境を3画面にするために用意するもの
3画面は基本的にデスクトップ PC で行います。一部ゲーミングノート PC などの高性能機が3画面・4画面に対応していますが、多くのノート PC は2画面までの対応です。
2画面まではマザーボード(オンボード)に付いているディスプレイ端子で利用できますが、3画面以上はビデオカード(グラフィックボード)が必須となります。
以下3画面ディスプレイを実現するために用意するもの。
- ディスプレイ3台(当たりまえか)
- NVIDIA 600番台以上のグラフィックボードで、かつ、3画面以上のマルチディスプレイ対応のグラフィックボード。
- HDMIケーブル・RGBケーブル・DVIケーブル・DisplayPort など、グラフィックボードやディスプレイに対応したケーブル各種を必要本数。
ちょっと前まではデュアルディスプレイ以上の環境にするには、グラフィックボード2枚差しがあたりまえでした。
しかし、2012年発売の NVIDIA GeForce 600番台上位からはなんとワンスロット分のスペースで理論上計4台までディスプレイをつなげられるようになりました(出力端子が4つあればですが)。
用意するもの3のケーブルについてはお求めになったグラフィックボードによって選択するものが変わりますので注意して下さいね。
また、グラフィックボードを増設した場合、オンボードのディスプレイ端子は利用できなくなります。
あとは PC の設定だけ
必要なものが準備できたら、PC を開け PCI スロットにグラフィックボードを差します。
PC にグラフィックボードのドライバをインストール(付属しているはず)して、3画面がうつることを確認します。これで終わりです。簡単ですね。
3画面対応のグラフィックボード
GeForce シリーズは、低価格 & 省電力シリーズの600番台からワンスロットタイプでもトリプルディスプレイに対応しているモデルが登場して、導入ハードルが低くなりました。
NVIDIA GeForce GT 600番台は640から、GT 700番シリーズは「GT 710」から3画面対応モデルがあり、比較的安価に3画面対応にすることができます。
おすすめの低予算で3画面対応のグラフィックボード
GeForce の場合、先で GT 710から3画面対応と記述しました。
良いグラボになればなるほど性能に比例して価格も高くなり、2スロット占有型になります。2スロット占有型になれば、ほぼ3画面・4画面には対応しています。
ここでは、低価格で導入できるロープロファイルのワンスロットタイプで、3画面の環境にできるものを紹介したいと思います。
ワンスロットタイプのメリットは低スペックPCでも設置して動かせるということ。
具体的には、グラボを動かすにはある程度のPC電力数が必要になりますが、ワンスロットタイプは電力が 300W 程度の低スペックPCでも動かすことが可能です。
そのかわり高画質のゲームなどには向いていませんが、とにかく小スペース設置・省電力で価格が安いというメリットがあるのです。
GeForce GT 710
3画面環境ができる最低ラインなので動画編集や 3D ゲームは正直キツイですが、動画視聴には問題なく、最も低価格で導入できるモデルです。
GeForce GT730
GT710 よりも若干性能が高くなったモデル。
GT730 別枠 ワンスロットで4画面対応ができる神グラボ
省電力な GT730 なのにワンスロット4画面対応という変わり種。
ワンスロット界最強性能のグラフィックボード
ロープロファイルのワンスロットタイプ最強はこちら。省スペースタイプの PC でも設置できて、電力300Wパソコンでも動いて、結構重い3Dゲームもなんのその!
おそらくワンスロット最強性能!!!
2スロットタイプのグラボは当然3画面対応は当たり前
2スロットタイプのグラフィックボードを導入すれば、ほぼ3画面まで対応になっています。(出力が4つあれば4画面対応)
2スロットタイプは総じて一定水準の高性能となっていますので、安心してゲームや動画編集などを行えるという強みがあります。
注意点とまとめ
ノートPCはグラフィックボードを増設できません。あくまでもデスクトップ。
ロープロファイル(ワンスロット)タイプのグラフィックボードは低スペックや省スペースパソコンを利用しているユーザーさんには強い見方となります。
- とにかく3画面出力ができれば OK
- 主に動画視聴やインターネット、簡単に動画編集ができればよい
- そこまでパワーを要求するゲームはしない
- PCの PCI スロットが 1スロット分しか空きがない(スペースが無い)
というわけで今回は「PCを3画面や4画面環境にする方法(マルチディスプレイ)」をお送りしました。どうぞ快適なPCライフをお過ごしくださいねっ!!