テレビや AV機器が設置してある棚。10年以上も使っていて、汚れがこびり付き落ちず、錆びて(メタルラック)、かねてより新調したいと考えていたのですが・・・
- 部屋壁面に合う理想のサイズの棚が市販だとなかなか見つからない(最大の理由)
- メタルラックを解体 & 捨てに行くのが面倒
- 機器をはずして大掃除するのが面倒
このような理由から重い腰をあげられずにいました。
しかし、この度やっと重い腰をあげて「理想のサイズの棚が売っていないのなら、木材を買ってきて自分で作ってしまえっ!!」と DIY して自作のテレビラック作ることにしました。
今回は「DIY で棚作り。売ってなければ自分で作ろう! 理想のサイズのオーダメイド棚を自作すれば便利に幸せ!!」をお送りします。
目次
DIY 初心者でズブの素人が自作の棚作りに挑戦!
まずはホームセンターへ木材の下見にいきました
まずはどのような種類の木材があるのかなど、近所のホームセンター「カインズホーム」に下見へ行きました。
棚を自作するといざ決めても、販売されている木材を直に見て頭の中でイメージできないことには設計図すら作ることができませんから。
そして、やはり下見に行って正解でした! 素人にでも簡単に作れそうな「溝付きの支柱」なるものが売っていて、これを使えば、棚板のサイズを正確に測るだけであとはネジ留めだけでなんとかなりそうっ!
棚板は、ホームセンターで希望の長さにカットしてもらえます。
自宅へ戻り設計図を作る
自作棚の設計図は、こんな感じでざっくりと描きました。下見のおかげで、どの木材を買うか決めれたので、イメージしながら製図できました。やっぱり下見は大事。
棚板をホームセンターでカットしてもらうサイズだけは正確にきっちりと明記。これだけは間違ってしまうと取り返しがつかないですから・・・とても重要です。
そうそう、棚板の耐荷重を大まかに計算できる便利なツールがあるので紹介します。
あくまでも目安なのですが、ざっくりとした板の耐荷重がわかるのは便利です。
長年使ったメタルラックを捨てて新しい環境へ
設計図が完成したら、今まで使っていたラックを片さなければなりません。
写真を見ての通り「雑」です。とりあえずテレビや AV機器をつめこんだ…という感じでメタルラックと、その隣の激安カラーラックにいろいろ押し込めてあります。
長年使ったメタルラックは、汚れがこびり付き、サビも浮かんで・・・捨てますっ!
メタルラックは頑張って解体して市の粗大ごみ収集場へ持っていきました(引取代金 300円)。メタルラックに乗っていた機器たちは部屋の一角へまとめて置きます。
いざホームセンターへ木材を購入しに出陣!
「パイン集成材」という種類の木材を購入しました。
パイン集成材はキズやヘコミは付きやすいものの、荷重・湾曲耐性に優れているらしい。また木目も美しく、無印良品の木材家具がパイン材なのでイメージしやすいかと思います。
無印でも採用しているパイン材なら間違いないかな~って安直なチョイス。
そのかわり、ちょっとお値段が他の木材よりもお高めでした・・・。
1820mm x 350mm の棚板を5枚、長さ 1800mm x 8のパイン材支柱、木ねじ、木材カット費用を入れて、合計で 25,000円ほどかかりました。
木材のカットは従業員さんに声をかけるとすぐにやってくれます。カインズホームでは、棚板1枚カット=50円で5枚なので250円でやってくれました。
木材カット代やすくないですか? 自分でやる苦労を考えたら、たったこれっぽちのカット代で、指定のサイズに幅をきっちり揃えてきれいにカットしてくれるんですもの。
わからないことはなんでも聞いてみる!
わからないことがあれば、なんでも従業員さんに聞いたほうがよいです。
例えば、今回の棚作成の場合、溝付き+ネジ穴付きの支柱を購入しましたが、ぼくは DIY ド素人なので、どの木ネジがこの穴に合うのかが皆目検討がつきませんでした。
そこで、従業員さんに「これにはどの木ネジが合いますか? 合うネジを教えてください」と訪ねると、親切に穴のサイズを図って合うネジを探してきてくれました。
自作の棚板は結構コストがかかり、1発勝負で作らければなりません。あとで失敗したとならないように「わからないことがあれば臆せずになんでも聞いてみる」ことが大事です。
DIY 初心者でズブの素人が自作の棚作りに挑戦!
木材の棚作りには電動ドライバーは必須
木材での DIY は沢山のネジを留めますから、電動ドライバーは必須です。手動のドライバーでなんかやっていたらいつまでたっても終わらないし、握力なくなって力尽きます。
今回の自作棚も50個以上の木ネジを使っています。
ぼくの電動ドライバーは 3000円程度の安いやつです。有線の電動ドライバーなら安価でもそこそこパワーがあるので、木材のネジ留め程度なら全然問題ありません。
同じようなスペックの電動ドライバー&ドリル
あと、付属のビットだとネジサイズによってはネジ山とあわないかもしれないので、追加のビットも用意しておくと良いと思います。実際にぼくもビット数種類持っています。
一番最初の棚板を設置するのが一番大変!
市販のラックでもそうなのですが、一番最初の棚板と支柱をドッキングさせる作業が一番大変です。誰かに押さえてもらうと楽なので、人がいるなら手伝ってもらうと良いです。
ぼくは一人でやったので、全行程で何気にここが一番時間かかりました(汗)
あとは溝に棚をはめてバンバンねじ留めするだけ
溝付きの支柱は本当に便利です! 設計図通り、順繰りに棚板をはめて行き、ひたすらにネジ留めをしていくだけの地味な作業が続きます。
棚の耐荷重を底上げするために裏にも支柱を追加
メイン棚の方は幅が 104cm もありますから左右の支柱だけだと耐荷重が不安。耐荷重底上げ用として余分に買っておいた支柱を棚の背面に2本設置してネジ留め。
棚が完成したらメッシュネットを取り付ける
一番広いテレビ用棚の背面支柱にメッシュネットを結束バンドでとりつけました。
メッシュネットは100円ショップのダイソーで購入しました。
そのメッシュネットにスイッチ付きコンセントタップと LAN ハブを結束バンドで設置します。これでコンセントタップが床にだらしなく放置されることもなくなり、LAN ハブも棚板放置ではない分ホコリも付きにくくなります。
何よりもスマートです。
また、長いケーブル類を束ねて同じくメッシュネットにビニタイで留めます。コード類なので、取り外しが容易にできるように結束バンドではなくビニタイを使っているのです。
因みにぼくが使っている LAN ハブはネット速度が高速対応のこちらです。
最近のテレビ周りはインターネットに接続できるものが多いので、こういった LAN 分配器的なハブが欠かせません。機器のネット接続を同時利用することはあまりないので、こういったハブが役に立ちます。
自作の DIY 棚が完成しました
左側のメイン棚がテレビや AV機器を設置する棚。右側が今までカラーボックスに収納されていたものを収納する棚。
思い描いていたサイズと配置の DIY 棚が完成しました。
完成した DIY 棚にテレビとかいろいろ設置してみました
うん良いですね! 理想的です!! 思い描いていた幅で素敵に収まっています。
以前のメタルラックの時には皆無だったスタイリッシュ & 清潔感が漂ってきます。
棚の右側面にもメッシュネットを設置して、ワイヤーフックペン立てにハサミやカッターなどをまとめています。ワイヤーフックには帽子をひっかけます。
こちらのメッシュネットとワイヤーフックはダイソーで買いました。
上部に設置した 16cm の棚板はティッシュや消臭剤などの軽いものを。
底板を少し高めにして隙間をあけたのは、掃除機のノズルが入れられるようにです。棚下はホコリがよく溜るので、掃除機がかけやすいよう自分のための配慮です。
また、背面支柱のメッシュネットにある程度コードをビニタイでまとめているので、だらしなく床にコードが落ちているということはありません。
コードがだらしなく床にあると掃除機がかけにくいですからね。
背面支柱に設置したテレビ裏のメッシュネットはこんな感じです。グチャグチャしている部分は、テレビに隠れるようにしてあるので正面からは見えません。良いです。
耐震対策を忘れずに
最後に、大きな地震が襲ってきても棚が倒れないように「家具転倒防止」耐震用の伸縮つっぱり棒を設置して DIY 棚は完成です!
記事の尺の都合で、転倒防止用の耐震つっぱり棒については別記事で詳しく写真いっぱい掲載で紹介しています。
あとがき
今回は「市販されていないなら、理想サイズの棚を自分で DIY して作っちまおうっ! でもできるだけ簡単に作りたいよ!!」という我が願いを全て叶えてくれた、自作 DIY ラックの紹介をしました。
必要な工具は電動ドライバー1本! 設計図を作って、ホームセンターで木材を買ったら理想のテレビラックが簡単に DIY して作れちゃう!
本記事が同じ様に自作 DIY 棚を作ろうか否か迷っている方の参考になれば幸いです。
しかし、カインズホーム良い・・・うん、良い。