今年も暖かくなってきて愛車のエブリイワゴンでキャンプに行きたくなってきました。
昨年キャンプに行ったときに、大量のキャンプ道具をエブリイワゴンの荷室に積み込んだのですが、「エブリイワゴンの荷室が棚になっていればもっと積みやすかったかな」と感じていたことを思い出しました。
そこで、エブリイワゴンの荷室を仕切って棚にできる「ラゲッジトノボード」なるものを調べてみたころ…純正はなんと 24,200円 もするということがわかりました。
こんなに高いものは買えません・・・。
キタムラ
要は、荷室のスライドにシンデレラフィットするように板を加工すれば、純正のラゲッジトノボードと同じようになるんでしょ? じゃあ自作しちゃおう! 自作すれば相当安上がりに済むはずっ!!
というわけで、エブリイワゴン荷室用のラゲッジトノボードを自作することにした次第。
因みに、トノボード自作にかかった金額は「約6,000円」でした。リーズナブルっ!
今回は「エブリイワゴン(DA17W)の荷室用ラゲッジトノボードを自作する方法」を紹介します。
目次
完成したエブリワゴン荷室のラゲッジトノボード
最初に完成した写真を掲載しておきます。
ぼくの愛車であるエブリイワゴンの型式は「DA17W」です。
本記事の手順で作成したラゲッジトノボードは完成するとこんな感じです。上方向に長かった荷室が二段に仕切られて荷物を仕分けして起きやすくなります。
大きい荷物は置けませんが、小物の多いキャンプなどでは活躍しそうです。後部座席をたたんでフラットにした状態なら簡易的なテーブルとしても使えると思います。
ラゲッジトノボードの寸法(サイズ)2種類
荷室とピッタリサイズの寸法
純正のラゲッジトノボードと同じぐらいのトノボードサイズで作成する際の寸法です。
後部座席を一番後ろまでスライドさせたときにピッタリ収まるように調整されています。
こちらは純正と同じぐらいの寸法なだけあって、ちょっと加工が大変なところと、大きいのでホームセンターでは合う木材を探すのが大変というデメリットがあります。
キタムラ
こちらの寸法は荷室にジャストフィットサイズなので、後部座席のリクライニングが一切出来なくなります。そこだけ注意してくださいね。
後部座席のリクライニング可能な奥行きが短いサイズの寸法
こちらは上記の寸法よりも奥行きが短いので、後部座席が若干リクライニングできます。
ホームセンターで板を 1280mm にカットしてもらうだけで良いので作成するのがとても簡単です。
後部座席を少しでもリクライニングさせたい方はこちらの寸法で作成してくださいね。
キタムラ
今回はこちらのサイズでラゲッジトノボードを自作しました。
ラゲッジトノボード自作のために準備した材料
ラゲッジトノボード自作のために準備した材料は以下の4点。
- 【必須】長さ1820mm × 幅450mm × 厚み18mm の木材
- 【必須】キズ防止 フェルトテープ
- 【任意】油性ニス&ニスうすめ液&ハケ
- 【任意】紙ヤスリなどのヤスリ
Amazon・ホームセンター・ダイソーの3か所ですべてを揃えました。「一番安く買えるところで買うべし」といった感じです。材料の総額は「約6,000円」でした。
①:長さ1820mm × 幅450mm × 厚み18mm の木材
ラゲッジトノボード用の木材には「パイン集成材」を選びました。選んだ理由はビニールでパッケージングされていて綺麗だったから。手頃なサイズだったから。
購入したパイン集成材は「長さ1820mm × 幅450mm × 厚み18mm」で、価格は税込みで「4,380円」でした。因みに購入したのはカインズホームです。
パイン集成材の長さが「1820mm」なので、これを設計図の寸法である「長さ 1280mm」に木材カットしてもらいます(1280mm なんて都合の良い長さの木材は売っていませんので)。
キタムラ
カインズホームでは1カット50円。今回は縦に1カットだけなので木材カット代は「50円」でした。
②:キズ防止 フェルトテープ
この「キズ防止 フェルトテープ」は必須です。必ず購入してください。ダイソーで110円で購入できます。
このキズ防止フェルトテープは、裏面に 1cm で区切られたシートが貼ってあるので長さを調節するのがとても簡単で使いやすいのです。
なぜキズ防止フェルトテープが必須なのかというと…
エブリイワゴン荷室のトノボードを挿入するスライド部分の上下幅は「24mm」です。それに対してホームセンターで購入できる板の多くは厚みが「18mm」なんです。板の厚みが 6mm も不足しています。
厚みが 6mm 足りないとどうなるかというと、デコボコする道を走る度にトノボードがガタガタうるさい音をたてます(実際に走行して試しました)。
そこで厚みを調整するためにダイソーの「キズ防止 フェルトテープ」を板の上下に貼って、厚みが「22mm」になるように調整しました。
フェルトテープなので板をスライドするときに引っかからないのも好ポイントです。
トノボードの厚みを「22mm」にするのが一番ちょうど良かったです。ガタガタ音がしなくなって、2mm の余裕がトノボードのスライドしやすさを確保してくれます。
③:油性ニス&ニスうすめ液&ハケ
油性ニスは必須ではありません。
トノボードには様々な物を載せます。濡れたりキズついたりするんだと思われます。自作とはいえ長く綺麗なままで使い続けたかったので、長く使えるようにニスを塗って保護することにしました。
それにニスを粗く塗ってレトロ感が出ると格好良いなぁ…という自己満足もあります。
ぼくと同じように板材を保護して長く使いたい方は、ぜひニス塗りしてあげてください。
油性ニスとうすめ液はホームセンターよりも Amazon の方がだいぶ安かったのでそちらで購入しました。ハケはダイソーです。
油性ニスは「エボニー」カラーをチョイス。
④:紙ヤスリなどのヤスリ
ヤスリは必須ではありません。
ヤスリの用途は、トノボード用の板材の角は尖っています。その尖っている部分を削るためにヤスリがけします。
荷室に傷をつけないようにすることと怪我防止のためのヤスリがけですね。
尖った角が問題ないという方にはヤスリは必要ありません。
ぼくは、横着して電動インパクトドライバー用の「砥石」で楽してヤスリがけしました。
インパクト用の砥石はこんなやつです。これは Amazon よりもホームセンターの方が安かったのでホームセンターで買いました(550円ぐらいでした)。
ラゲッジトノボードの作成手順
ヤスリ作業とニス塗り作業はしないという方は、手順「1」と「2」は飛ばして「3」の手順からやってください。
板材の尖った角をヤスリがけして丸くする。あたっても痛くないように角を丸くできれば OK。ぼく自身かなり雑にヤスリがけしています。
油性のニスを塗ります。二度塗りする場合は、一度目を塗って24時間乾かした後、二度目を塗って更に24時間乾かします。ぼくはニス塗りも雑です(笑)板材の左右側面に「すべり防止フェルトテープ」を貼ります。厚み 18mm の板材の場合は、必ず上下に貼って厚みを 22mm にしてください。
あとはエブリイワゴンの荷室に設置すれば「自作のラゲッジトノボード」は完成です!トノボードは奥行きが 450mm。後部座席が1段階リクライニングができる余白が空いています。
ニスの臭いがなかなかとれない場合は、2~3日間ほど外に置いてニスを乾燥させてあげるとだいぶマシになると思います。
ラゲッジトノボードと荷室底面の高さ「27cm」
ラゲッジトノボードと荷室底面の高さは「27cm」あります。
高さが 27cm までのボックスであれば置くことができます。高さ 27cm 以内のボックスって探せば意外とありますよ。
ダイソーのカラークッションマットを敷けば滑らない
ダイソーに売っている「カラークッションマット(110円)」をトノボードに2枚敷いておくと載せた荷物が滑らないで安定します。
この上にボックスを置いてデコボコ道を走ってもびくともしません。
おすすめです。
自作ラゲッジトノボードいろいろな角度からの完成写真
あとがき
実際にラゲッジトノボードを使ってみると、上下に荷物を分けて積載できるのは本当に便利で、キャンプやバーベキューなど細々とした道具が多いイベントでは大活躍でした。
また、買い物カゴをいつもトノボードの上に置いておくことで、荷室のドアを開けずに後席ドアから簡単にとりだせるので買い物時にも役立っています。
スーツケースなどの大きい荷物を積載するときには、トノボードを荷室の底面に置いてしまえば問題ありません。トノボードを別の場所にいちいち置きに行くというようなことにはならないため大変使い勝手が良いです。
ラゲッジトノボードはあって困るものではないので、エブリイワゴンに乗っているなら作っておいて損はないです。純正の四分の一程度の金額で作れるところも魅力ですね。
これからお出かけに良いシーズンが続きます。ラゲッジトノボードの自作にチャレンジしてみてください!