Microsoft アカウントでサインインした Windows PC では、「OneDrive」を利用できます。クラウドサービスなので、別の PC やスマホともデータを共有できて大変便利です。
しかし、OneDrive をパソコンで利用する際の欠点として、デフォルトでは C ドライブの容量を使用してデータを同期する 点が挙げられます。
今は SSD 時代であり、C ドライブの容量に余裕がないパソコンも少なくありません。そこに OneDrive の同期データが加わると、ストレージの負担が大きくなることもあります。
特に、Office 365 を利用している PC だと OneDrive 総容量が 1TB もあるので、保存するファイル数も多くなります。
OneDrive の「ファイル オンデマンド」機能を利用すれば、容量不足の心配は軽減されます。しかし、すべてのファイルを常に同期しておきたいユーザー にとっては、オンデマンド設定を管理するのが面倒に感じるかもしれません。
サポートさん
OneDrive の保存先を、容量に余裕のある別ドライブへ変更すれば、C ドライブの負担が減り、気兼ねなく OneDrive を利用できると思いませんか?
今回は「OneDrive の保存先を、容量に余裕のある別ドライブへ変更する方法」を紹介します。
本記事の内容は Windows 10 と Windows 11 共通です。
特にモバイルノート PC では保存先の選択が死活問題
ぼくのノート PC は、SSD の総容量が 256GB ですが、なぜか 2 つのパーティションに分かれており、C ドライブはわずか 80GB しかありません。
こんな状態で OneDrive の保存先が C ドライブに設定されてしまったら、正直かなり困ります……。
また、総容量 128GB しかないモバイル PC で、OneDrive の保存先を micro SD カードに変更したいというケースもあるでしょう。
サポートさん
そんなときに役立つのが、今回紹介する OneDrive の保存先変更の手順です!
OneDrive 保存先を別のドライブへ変更する手順
OneDrive の設定には、現在「新旧 2 つのレイアウト」が存在します。本記事では、それぞれの設定手順を掲載しています。
利用中の OneDrive のレイアウトを確認し、該当する手順を参考にしてくださいね。
Windows 10 及び Windows 11 旧レイアウトでの手順
Windows 10 と Windows 11 バージョン 22H2 以前の OneDrive での設定手順はこちら。
タスクバーにある OneDrive アイコンをクリックすると OneDrive 簡易表示がせり上がってきます。右下にある「その他」をクリックします。
その他をクリックすると、更にメニューがせり上がってくるので「設定」を選択。
アカウントタブを選択後「この PC のリンクを解除」をクリックして、一度 OneDrive をログアウトします。
このようなウィンドウがポップアップするので「アカウントのリンク解除」を選択します。これで OneDrive からログアウトします。この動作を行っても OneDrive 内のデータが消えることはありませんのでご安心を。
続いてこちらが自動的に表示されます。Microsoft アカウントを入力してサインインしてください。
適切にサインインが完了するとこの画面。OneDrive のフォルダは C ドライブになっています。「場所の変更」をクリックして、新しく設定したい保存先を選んでください。
ぼくの場合は、D ドライブの直下を選択しました。場所の変更ができたら「次へ」。- これで後は同期が完了するのを待てば OneDrive 保存先の変更は完了です。お疲れ様でした。エクスプローラーのサイドバーにある OneDrive アイコンのリンク先も、変更したフォルダへ切り替わっています。
サポートさん
この手順で OneDrive の保存場所を変更しても、OneDrive 内のファイルが削除されることはありません。保存場所が変更されるだけなので、安心してください。
Windows 11 OneDrive 新設定レイアウトでの手順
Windows 11 バージョン 22H2 以降のアップデートにより、OneDrive の設定レイアウトが変更されました。該当する PC の方は、こちらを参考にしてください。
タスクバーの OneDrive アイコンをクリックして、せり上がってきた OneDrive パネルの右上にある「歯車アイコン」をクリックします。
「設定」をクリックします。
OneDrive の設定が起動しました。① サイドメニューの「アカウント」を選択します。②「この PC からリンクを解除する」をクリックします。
「アカウントのリンクを解除」ボタンを押します。
PC との同期が解除されます。メールアドレスに「Microsoft アカウントのメールアドレス」を入力して「サインイン」ボタンを押します。
「Microsoft アカウントのパスワード」を入力して「サインイン」ボタンを押します。
OneDrive に再サインインされたこのタイミングのみで OneDrive の保存場所を変更することができます。「場所の変更」をクリックします。
OneDirve を保存したいドライブを選択したら「フォルダーの選択」ボタンを押します。ここでは F ドライブを選択しました。
OneDrive の保存場所が F ドライブに変更されました。「次へ」ボタン押します。
以降は宣伝が流れるだけなのでウィンドウを閉じて OK です。これで作業は完了です。
サポートさん
この手順で OneDrive の保存場所を変更しても、OneDrive 内のファイルが削除されることはありません。保存場所が変更されるだけなので、安心してください。
保存場所は USB メモリや外付け HDD などにも変更可
OneDrive の保存場所は、「ずっと PC に接続しているのであれば」外付け HDD や USB メモリ、SD カードなどの外部ストレージにも設定することが可能です。
この方法は、ストレージやドライブがひとつしかないノート PC でも、OneDrive の容量を心配することなく、余裕をもって利用することができます。
サポートさん
ただし、保存場所としている外部ストレージが PC に接続されていない場合、エラーが発生するので注意してください。
あとがき
Windows パソコンを使っていると、OneDrive の利用はかなり本格的に活用されることが多いので、今回紹介するストレージ容量を節約する方法はきっと役立つと思います。
OneDrive の保存先を microSD カードに変更できる方法とか…絶対に役に立ちますよね!
というわけで、今回は「OneDrive の保存先を容量に余裕のある別ドライブへ変更する方法」を紹介しました~。
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