▶【注目記事】Windows 11 を導入したら最初にやっておくべき初期設定

「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読取ることができません」の対処方法

ファイルまたはディレクトリがこわれているため、読み取ることが出来ません。

▶ 本ブログの広告掲載ポリシー

外付けHDDをPCに挿したら突然「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読取ることができません」と表示され何もできなくなることがあります。

もし、現状これが出てしまっていたら、フォーマットやチェックディスクは行わないでくださいね!!(画像は実際にぼくのHDD起こったエラーのキャプチャで、本記事の内容で完全復元しています)

この表示がでるとHDDへのアクセスができなくなってしまいますが、中のデータはまだ生きている状態です! 今回は「ここからデータをサルベージしてHDDを再び使えるようにする方法」を紹介します。

※本記事の復元方法は Windows 7 / 8.1 / 10 共通です。

ネットで検索をすると・・・

ネットでこのトラブルを検索すると、「チェックディスク」や「フリーソフト」を使う方法が多数ヒットします。

しかし、この状態に複数回みまわれたことがあるぼくの経験上、それらで解決したことは一度もありません。フリーソフトを使って状況が悪化したことはありますね・・・。(もちろん直った人もいるようですが)

何よりも、チェックディスクにしてもフリーソフトにしても、ひとつひとつの作業に時間がかかるため、解決出来なかった時の喪失感もすごいです。

注意

チェックディスクを行なってしまうと、本来復元できるはずのデータが壊れてしまうこともあるので、本当に大切なデータがある場合には、セコいことを考えずに素直に有料復元ソフトを利用しましょう。

「フォーマットする必要があります」からのデータ復元手順

まずは有料の復元ソフトを入手しましょう

ぼくは過去に無料・有料問わず複数の復元ソフトを使ってきました。例えば無料だと「Recuva」や「USBメモリ復旧」、有料なら「Wondershareデータリカバリ」と「EaseUS data Recovery」などです。

上で例に出したどれもが、データ復旧できなかったり、使い勝手がよくなかったりと散々でしたが、以下で紹介する「ファイナルデータ特別復元版」だけは、復旧確率&使い勝手が共によろしく、少なくともぼくが過去使った復元ソフトの中では最高水準で大変おすすめです。

本記事では、ぼくも絶賛利用中の「ファイナルデータ特別復元」を元に復元手順を解説します。

ファイナルデータ特別復元版の入手方法

ファイナルデータ特別復元版は以下のメーカー公式から入手できます。

リンクを開くといくつかのモデルが並んでいますが、データ復旧は「特別復元版」を使います。ダウンロード版とパッケージ版が選べるのですが、パッケージ版だと届くまでに時間がかかります。

おすすめは、購入後すぐに復旧作業ができる「ダウンロード版」です。

注意

データ復旧はトラブルが起きてから時間経てば経つほど復旧確率が悪くなります。

少しお高いと感じる方もいるかもしれませんが、大切なデータが復元できるかもしれないと考えれば安いものです。それに買っておけば以降のトラブル時にも利用できますからね。

購入後は、登録したメールアドレスに、ソフトダウンロードURLとシリアルナンバーが送られてきます。すぐに使えますよっ!

因みに1ライセンス1PCなので複数のPCにはインストールできませんのでご注意です。

別の外付けHDDも必ず用意します

データ復旧させたいHDDは壊れていますから当然復旧したデータの受け入れ先にすることはできませんし、OSが入っているHDDを選択することもできませんし、できたとしてもするべきではありません。

したがって、データ受け入れ用の別HDDを用意する必要があります。データ復旧させたいHDDと同じ容量、またはそれよりも容量が大きい空のHDDを用意してください。

すでに予備のHDDを持っている場合には新たに購入する必要はありません。

ファイナルデータからデータを復元する手順

このエラーがでているということは、ドライブは一応認識されているということですから、以下の手順で復元を行います。

注意

注意点として、「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読取ることができません」ということで、完全に壊れてしまっているファイルの復元はできませんのでそこだけは運の要素にはなります。ご理解の上作業してください。

  1. データ復旧させたい破損したHDDと空の外付けHDDの両方をPCに挿してください。
  2. ファイナルデータを起動させてください。
  3. 今回はHDDへのアクセスが不能ですから「ドライブが正常に認識でない場合」を選択します。
  4. 現在PCへ接続されているドライブが一覧ででます。該当のHDDを選択して次へ進みます。
  5. 該当HDDを選択して次へ行くと、パーティション検索がはじまります。これは復元できるかどうかのチェックです。10~15分くらいで終わると思います。
  6. パーティション検索が終わると、復元可能なデータが表示されます。この時点だと、ぼくのHDDの場合は全て復元可能となっていて感涙しました(笑)特に自炊した漫画といあまで集めた音楽データは替えのきかない財産ですから・・・
  7. 右枠の一覧から復元したい項目にチェックをいれて「選択したファイル復元」を押します。まあ、普通は全てチェックしますよね。
  8. データ復元先に「空のHDD」を選んでください。
  9. 復元が開始するとあとは待つだけですが、これがえらい時間待つことになります。覚悟しておいてくださいね。(ぼくの場合、約500GBの復元で4時間かかりました)
  10. 復元が終わって、空のHDDに大切なデータが復元されていることでしょう。

これでデータの復元作業は完了です。ファイナルデータ特別復元版は、エラーになったばかりのHDDであればかなりの確率でデータ復旧が可能なはずです。

エラーが起こった外付けHDDを再び利用できるようにする

このエラーが起こった外付けHDDは、壊れて使えなくなったわけではありません。HDDの中身を識別するためのデータが破損しただけだなので、以下の作業をすると再び使えるようになる確率が高いです。


  1. PCを開くとドライブの一覧が表示されます。該当のHDDを右クリックして「フォーマット」を選択します。

  2. 「クイックフォーマット」のチェックをはずしてから「開始」を押します。フォーマットは恐ろしく時間がかかるのでこれまた忍耐です。ぼくの1TBのHDDはフォーマット完了までに3時間かかりました。
ここがポイント!

なぜクイックフォーマットではダメなのか・・・「フォーマットが必要です。」エラーがでたHDDは、中のシステムが破損した状態(代替処理保留中セクタ数が多い状態)です。それはクイックフォーマットでは解消されません。ディープフォーマットを行うことによってそれは解消され元気なHDDへ戻るのです。

クイックフォーマットをしても「使える状態」には戻ります。

しかし、上のポイントでも記述した通り、クイックフォーマットだけではエラーが残った状態なのです。そのまま使えば、すぐに「フォーマットが必要です。」あたりのエラーにみまわれてしまいます。

再びそうならないためにもディープフォーマットを必ず行いましょう。

注意

HDDによってはフォーマットを行っても動作が不安定なままの個体もあります。その場合は、残念ですがそのHDDは破棄したほうが賢明です。

あとがき

ファイナルデータ特別復元版のデータ復元力はたいしたもので、エラーが出てすぐであればかなの高確率でデータ復元が可能なはずです。実際ぼくは3度救ってもらっています。

しかし、すでに長い時間が経過してしまっていたり、チェックディスクを行なってしまっていたり、フリーソフトを使ってしまっているとHDDの復元成功率は低下します。下手すると復旧不可能となります。

その場合「タダより高いものは無い」という言葉がよく合う、文字通り「詰み」状態になります。

まずは「ファイナルデータ」で復元を試してみて、それで無理ならばこれ以上傷が広がる前に復元業者(プロ)を頼りましょう。