Microsoft アカウントでサインインした Windows PC で利用できる「OneDrive」は、クラウドということもあって別の PC でもスマホでもデータが共有できて大変便利です。
しかし、パソコンで OneDrive を利用する欠点として、OneDrive のデータはデフォルト状態だと C ドライブの容量を使って同期されます。
今は SSD 時代ですから C ドライブに余裕がないパソコンも多いです。そこにきて OneDrive 分の容量の追加負担は結構な痛手になります。
OneDrive オンデマンドを利用すれば容量不足の心配はないかもしれませんが、常に全てのファイルを同期しておきたいユーザーにとってみれば、オンデマンドしておくのも面倒ですよね。
そんな時の解決策としては、「OneDrive の保存先を容量に余裕がある別のドライブへ変更しちゃえばいいのさっ!」となるわけです。
今回は「OneDrive の保存先を容量に余裕のある別ドライブへ変更する方法」を紹介します。
本記事の内容は Windows 10 と Windows 11 共通です。
特にノート PC やモバイルノートには保存先って死活問題
ぼくの ノート PC は SSD 総容量 256GB なのですが、なぜか2つのパーティションにわかれていて、C ドライブが 80GB しかありません。
ここに OneDrive 保存先としてぶっこまれても大概に困るだろう・・・
他にも、総容量が 64GB しか無いモバイル PC で、OneDrive の保存先を micro SD カードに変更したいなどの需要に今回の OneDrive 保存先の変更手順が大いに役に立ちます。
OneDrive 保存先を別のドライブへ変更する手順
OneDrive の設定は現在「新旧レイアウト」が存在しています。新旧設定レイアウトごとの設定手順をそれぞれ掲載しています。
利用中の OneDrive を確認のうえ該当する設定手順を参考にしてくださいね。
Windows 10 及び Windows 11 旧レイアウトでの手順
Windows 10 と Windows 11 バージョン 22H2 以前の OneDrive での設定手順はこちら。
タスクバーにある OneDrive アイコンをクリックすると OneDrive 簡易表示がせり上がってきます。右下にある「その他」をクリックします。
その他をクリックすると、更にメニューがせり上がってくるので「設定」を選択。
アカウントタブを選択後「この PC のリンクを解除」をクリックして、一度 OneDrive をログアウトします。
このようなウィンドウがポップアップするので「アカウントのリンク解除」を選択します。これで OneDrive からログアウトします。この動作を行っても OneDrive 内のデータが消えることはありませんのでご安心を。
続いてこちらが自動的に表示されます。Microsoft アカウントを入力してサインインしてください。
適切にサインインが完了するとこの画面。OneDrive のフォルダは C ドライブになっています。「場所の変更」をクリックして、新しく設定したい保存先を選んでください。
ぼくの場合は、D ドライブの直下を選択しました。場所の変更ができたら「次へ」。- これで後は同期が完了するのを待てば OneDrive 保存先の変更は完了です。お疲れ様でした。エクスプローラーのサイドバーにある OneDrive アイコンのリンク先も、変更したフォルダへ切り替わっています。
この手順で OneDrive の保存場所を変更しても OneDrive 内のファイルが消えることはありません。保存場所が変更されるだけなので安心してください。
Windows 11 OneDrive 新設定レイアウトでの手順
Windows 11 バージョン 22H2 以降のアップデートで、OneDrive の設定レイアウトが変更されました。該当している PC はこちららを参考にしてください。
タスクバーの OneDrive アイコンをクリックして、せり上がってきた OneDrive パネルの右上にある「歯車アイコン」をクリックします。
「設定」をクリックします。
OneDrive の設定が起動しました。① サイドメニューの「アカウント」を選択します。②「この PC からリンクを解除する」をクリックします。
「アカウントのリンクを解除」ボタンを押します。
PC との同期が解除されます。メールアドレスに「Microsoft アカウントのメールアドレス」を入力して「サインイン」ボタンを押します。
「Microsoft アカウントのパスワード」を入力して「サインイン」ボタンを押します。
OneDrive に再サインインされたこのタイミングのみで OneDrive の保存場所を変更することができます。「場所の変更」をクリックします。
OneDirve を保存したいドライブを選択したら「フォルダーの選択」ボタンを押します。ここでは F ドライブを選択しました。
OneDrive の保存場所が F ドライブに変更されました。「次へ」ボタン押します。
以降は宣伝が流れるだけなのでウィンドウを閉じて OK です。これで作業は完了です。
この手順で OneDrive の保存場所を変更しても OneDrive 内のファイルが消えることはありません。保存場所が変更されるだけなので安心してください。
保存場所は USB メモリや外付け HDD などにも変更可
OneDrive の保存場所は ” ずっと PC に挿しっぱなしであれば ” 外付け HDD や USB メモリ、SD カードなどの外部ストレージにも設定することが可能です。
この方法は、ストレージやドライブがひとつしか存在しないノート PC でも OneDrive の容量の心配をせずに余裕をもって利用することができます。
ただし、保存場所にしている外部ストレージが PC に接続されていないとエラーが出ますので気をつけてください。
あとがき
Windows パソコンを使っていれば OneDrive の利用は結構ガチなので、今回のストレージ容量を節約する方法は役に立つんじゃないでしょうか?
OneDrive 保存先を microSD カードに変更できるとか…絶対役に立ちますよねっ!
というわけで今回は、「OneDrive の保存先を容量に余裕のある別ドライブへ変更する方法」を紹介しました~。
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