何年も前からロボット掃除機には興味があって、いずれは買おうと思っていたのですが、ついつい他のものを優先してしまっていて導入を先送りにしていました。
日頃からコードレス掃除機で定期的に床掃除はしているのですが、ここのところは暑すぎて掃除機がけをするだけで汗びっしょりになってしまって、掃除機がけする度に着替えを余儀なくされます。そして暑すぎてイライラがつのるばかり。
キタムラ
暑い!もう嫌だ!!
そうだ!
ロボット掃除機を買って掃除機がけしてもらおう。自分じゃ毎日掃除機がけできない(したくない)けど、ロボット掃除機なら毎日やってもらえる。
これは名案だっ!よし買おう。すぐにでも買おう!!
そんな理由から、我が家に初めてのロボット掃除機「Anker Eufy RoboVac G30」がやってきたのです。
ロボット掃除機の感想について、総合的な結論を先に言ってしまうと「最高。買ってよかった。価格に対して十分以上の性能。まだ使ったことがないなら今すぐ買ったほうが良い」ですね。
今回は『初ロボット掃除機「Anker Eufy RoboVac G30」を買ってしばらく使ってみたのでレビューします』という内容でお送りします。
目次
Anker Eufy RoboVac G30 を選択した理由
ロボット掃除機は様々なメーカーから色々な種類がリリースされていますが、その中から Anker Eufy RoboVac G30 を選んだのは以下の理由から。
- 天邪鬼な性格なので「ルンバ」以外のロボット掃除機を選びたかったから
- 予算5万円で探していましたが G30 が機能のわりに安かったから。コスパ◯
- 2万円台でちゃんとマッピング機能を有していたから(これ最重要項目でした)
- 水拭き機能付きは残り水の処理などの管理が面倒だから無い G30 が都合良かった
- 最新の自動ゴミ収集機能付きは紙パックと置き場のコストから必要なしと判断
- Anker は有名なブランドだし好きなブランドでもあるからちょうど良かった
- ブラックカラーはホコリが目立つからホワイトカラーのある G30 が良かった
キタムラ
最後まで「エコバックス」と天秤にかけて悩みに悩んだのですが、機能のわりに価格が安かった Anker Eufy RoboVac G30 に軍配が上がった次第です。
Anker Eufy RoboVac G30 の外観と付属品
製品名 | Eufy RoboVac G30 |
サイズ | 直径約 32.5cm × 高さ 7.2cm |
重さ | 約 2.7kg |
充電時間 | 約 300~360分 |
掃除時間 | 最大100分 |
消費電力 | 30W |
吸引力 | 最大 2000Pa |
マッピング機能 | ジャイロ方式 |
段差の乗り越え | 1.6cm まで対応 |
価格 | 定価 29,990円(税込) |
Eufy RoboVac G30 は、ロボット掃除機界では「ミドル性能クラス」という立ち位置。
ボディは光沢のホワイトカラーです。ホワイトなのでホコリや指紋は目立ちません。完全に主観ですが安っぽくは見えません。かといってすごい高級感を感じるわけでもなく。
実機をメジャーで測って見たところ「直径 32cm」で「高さが 7cm」と、概ね公称値どおりのサイズでした。
レーザーセンサー搭載の高級モデルだとホディ上部に突起があるのに対して、G30 はジャイロ式で突起がない分、高級機種よりも狭い場所に入れるメリットがあります。
その代わり、レーザーセンサー搭載モデルよりもマッピング力が弱いのがデメリット。
付属品はこんな感じです。
- Eufy RoboVac G30 本体
- 充電ステーション
- AC アダプタ
- サイドブラシ
- 清掃ツール
- 説明書 + 18ヶ月保証書
本体の天板には「Wi-Fi 接続」ランプと「掃除開始・停止 / 充電ステーションへ戻る / スポット清掃」ボタンが付いています。
本体側面に電源オンオフスイッチがあります。本体の掃除をするときには電源をオフにする必要があるので意外と触ります。
あと、左右側面には吸気口があります。
本体側面の前面には幅広のセンサーがついています。
ここで進行方向や障害物を判断します。
センサー部はクッション付きバンパーになっていて、センサーが認識しづらい黒や濃茶系統の障害物にぶつかっても衝撃を吸収して和らげます。
本体側面の背面にはダストボックスがあります。
ダストボックスは、つまみを下げるとすぐに簡単に引き抜けます。
本体底面はこんな感じ。
底面には落下防止のセンサーが5箇所についています。
吸込口のブラシは簡単に取り外せます。
髪の毛がからまっていることがままあるので定期的に手入れをしなければなりません。
1.6cm までの段差を乗り越えられるサスペンション付きのゴツいタイヤ。オフロード仕様のような深い溝と相まって多少ガタガタした通路もものともせずに進みます。
底面の片側にだけブラシが付いています。グルグル回って塵・ホコリをかき出します。
すでに使い込んでいるのでブラシが曲がっているのですが、これがもっと酷くなると交換が必要みたいです。説明書には摩耗によって3~6ヶ月ほどで交換と記載されていました。
キタムラ
Eufy RoboVac G30 の外観・付属品紹介はこんなところですね。
アプリ「eufy Clean」で遠隔操作やマップ閲覧ができます
スマホ に eufy Clean (EufyHome) という専用アプリをインストールすることで、Eufy RoboVac G30 の遠隔操作やマップ閲覧、ファームウェアの更新などが行なえます。
eufy Clean (EufyHome)
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アプリを使わないで物理ボタンだけでも稼働できますが、本体の初期セットアップはアプリを経由して行わないとならないためアプリのインストールは必須です。
本体の初期セットアップはこんな感じでアプリ経由で行います。難しいことは一切なくて、アプリの言う通りに進めていけば勝手にセットアップが完了します。
Wi-Fi 接続も必須です。Wi-Fi は 2.4GHz にしか対応していませんので接続設定をする際には注意が必要です。
多くのロボット掃除機が 5GHz に対応していないのは、おそらく「Wi-Fi 電波の届く距離の問題」だと思います。2.4GHz は電波は細いですが遠くまで届きます。5GHz は電波は太いですが壁や障害物に弱く遠くまで届かないです。この差から 2.4GHz なんでしょう。
アプリの操作画面はお洒落で見やすいです。
Eufy RoboVac G30 とスマホがペアリングされているので、外出先でもアプリから遠隔操作で掃除を開始できます。ちゃんと掃除をしたかどうかはマップで確認できます。
吸引力の設定もアプリから行えます。
ぶっちゃけ Eufy は「BoostIQ モード」1択だと思います。掃除機でいうところの自動モードに該当するのが BoostIQ モードです。
時間を設定して自動で掃除を開始してくれる「掃除予約」機能もアプリから利用できます。曜日ごとに自動清掃の時間を設定できます。
ぼくは毎朝起きてから Eufy を動かすのが日課なので使ったことはありませんが、仕事や買い物に行っている間に掃除させれば相当便利じゃないでしょうか。
Eufy RoboVac G30 にはジャイロ式のマッピング機能が搭載されています。
そして、掃除が終了したあともマッピングの履歴を保存してくれています。アプリからマッピングを含めた掃除情報の履歴をいつでも確認できます。
ジャイロ式ですがマッピング機能の有る無しはとても重要
Eufy RoboVac G30 にはジャイロ式のマッピング機能があります。
下の画像は実際に Eufy が我が家を掃除した後のマップです。2F の間取りをしっかりとマッピングして掃除してくれていることがわかります。
G30 のマッピング機能は、掃除した箇所を確認できるだけで、掃除禁止エリアの指定等はできません。
高級機に搭載されているレーザー式のマッピング機能には劣りますが、マッピング機能が有ると無いでは雲泥の差。
Eufy RoboVac G30 を購入する前に、マッピング機能の無いロボット掃除機を使っている友人から以下のことを言われました。
友人
ロボット掃除機を買うなら「マッピング機能は必須」だよ!マッピング機能が無いロボット掃除機はバカすぎてダメダメ。ランダム清掃はムラが多くて掃除をしていない箇所が出るから本当にマッピング機能は必須!!
と、かなり力強くマッピング機能の重要性を語られました。
実際に友人宅でマッピング機能無しロボット掃除機の動作をみせてもらったのですが、マッピング機能があるからこそ、ジグザグ動いて吸い残しが無いように規則的に動けます。
しかし、マッピング機能が無いロボット掃除機はランダムに走行して、障害物にぶつかったらアバウトに方向転換して…をバッテリーが無くなるまで繰り返していました。
キタムラ
ある程度効率的に掃除をするためにはマッピング機能は必須なんだと学びました。簡易的とはいえ、マッピング機能の搭載された Eufy RoboVac G30 を買って良かった!
【動画】実際に Eufy RoboVac G30 が動作している様子
ジャイロ式ではありますが、ちゃんとマッピング機能が搭載されているので、マップを埋めるようにジグザグに走行して吸い残しが無いように走行してくれます。
これが人間だと絶対に掃除機のかけ方にムラが出てしまうので、こういう部分は機械だからこそ正確にやってくれるので本当に素晴らしい。
落下防止については、前述しましたが底面の5つのセンサーがしっかりと階段などの段差を判別して落下しないように避けてくれます。
実際に G30 に掃除をしてもらうとどのぐらいゴミが取れる?
購入初日にフルで掃除してもらったらこんなに「塵・ホコリ・髪の毛」が取れました!
掃除エリアは「3部屋 + 納戸 + 廊下 + トイレ」です。
この3日前に手動で掃除機をかけていたのですが…「どこにこんなゴミがあったんだ!」っていうぐらいの量でした。
今は毎日 Eufy RoboVac G30 に綺麗にしてもらっているので、この画像ぐらいまでゴミが溜まるには4~5日かかります。
キタムラ
人が生活しているということは、常にゴミが移動するし運ばれてくるということなので、毎日掃除機をかけるというのは理にかなっているよね。毎日床が綺麗で本当に有り難いです。
ダストボックスやフィルターは水洗いも OK です。
ダストボックスのお手入れは、ぼくの場合は4~5日おきに紙パックの掃除機で吸い込んできれいにしています。
だったら自動ゴミ収集機能のロボット掃除機を買えよ!って話になるかもしれませんが、自動ゴミ収集のモデルは、本体のダストボックスやフィルター自体の掃除はしてくれないみたいなので、そしたら毎回フィルターの掃除ができるこちらので良いのだっ!
と、負け惜しみを言っておきます。
キタムラ
まあ実際問題、自動収集のやつは充電ステーションが大型なので、置き場が無かったということ、専用の紙パックが意外と高額という問題があったので候補外でした。
手動掃除機の紙パックのほうが断然安いもので…。
Eufy RoboVac G30 を動かす時に注意する点
ロボット掃除機全般に言えることで、Eufy RoboVac G30 も例外ではない注意点が、絶対に「コードの上を通過させないこと」です。
ロボット掃除機はコード類が大好物!なのです。
こういう感じでコードが床に垂れていて、その上をロボット掃除機が通過すると、なかなか高確率でコードが吸引口のブラシに巻き込まれて大変なことになります。
コードを巻き込むと「◯◯ の異常で動作を停止します」とアナウンスして動作を緊急停止します。アプリでも呼びかけてきます。
こういう感じで壁際や通過できない位置にコードがある場合は大丈夫。
要はロボット掃除機がコードを通過しなければ大丈夫なんです。
ブラシ・フィルター・バッテリーは交換できる
Amazon などで検索すると交換用のブラシやフィルターがちゃんと販売されています。
交換用バッテリーも同じく販売されているので、Eufy RoboVac G30 はモーターが駄目にならない限りは末永く使えるんじゃないでしょうか。
1年間使ってみて感じた G30 の良いところ悪いところ
良いところ
- 一応マッピング機能があるのでムラなく掃除機がけしてくれる
- 階段は確実に避けてくれるので安心して放置できる
- 定期的に掃除機をかける習慣が身についた
- 定期的に掃除機をかけるから床がいつも本当にきれい
- 定期的に掃除機をかけるから棚やテレビなどにホコリが積もりにくくなった
- 皮脂や髪毛が床に残らなくなったのでダニ被害が確実に減った
- 床にものを置かなくなった
- 部屋の空気がきれいになったと感じる(花粉やハウスダスト対策に超効果的)
- 空気清浄機のフィルターに溜まるホコリが減った(掃除スパンが伸びた)
- ブラシやバッテリーが交換できるので使い捨てにはならず長く使えそう
- 床の障害物を撤去しておけば外出先から遠隔で掃除ができる
悪いところ
- ブラシ・センサー・ダストボックスの定期清掃や手入れが面倒
- マッピング機能は掃除禁止エリアの指定等はできない(必要なら要上位モデル)
- 黒や濃茶など暗い系カラーの障害物は認識しづらいようでよくぶつかる
- 掃除機がけ時間が長い(平均65分)(ロボット掃除機全体に言えることですが)
- 他の部屋や廊下も掃除させる場合、ドアを小一時間開放するので暑い / 寒い
キタムラ
ロボット掃除機を導入したことで確実に「より清潔な生活」をおくれるようになったことは間違いありません。
今、ロボット掃除機を買おうか悩んでいる方がいるならば、間違いなく「絶対に買うべき」だと心の底から強くおすすめいたします!
Eufy RoboVac G30 はマッピング機能付きでお値段もお手頃価格。初めてのロボット掃除機に丁度よい絶妙なバランスだと思います。
Eufy RoboVac G30 には兄弟モデルがあります
今回紹介した「Eufy RoboVac G30」には同じ G30 を冠している兄弟モデルがあります。
まずは今回紹介の掃除機がけ機能のみのスタンダードモデル「無印 G30」
境界線テープを物理的に設置して掃除禁止エリアを指定できる「G30 Edge」
境界線テープと水拭き機能を有した最上位モデル「G30 Hybrid」