Windows 10 や Windows 11 といった Windows OS はライセンス認証されることで動作するようになっています。
この Windows OS のライセンスには以下の3種類があります。
- リテール
- OEM
- ボリューム
ライセンスの違いは後述します。
Windows PC の OS ライセンスは種類によって、別の PC でも使えるもの、その PC でしか使えないもの、個人では使ってはいけないもの…など違いがあります。
よくフリマサイトなどで安い PC を買ったら「半年で OS が利用できなくなった」などのトラブルを聞きますが、それは違法な OS がインストールされている PC を買ってしまったからに他なりません。
OS に関するトラブルがあったときに、自分が利用している PC の Windows OS のライセンスを確認することができれば、ただのライセンス認証のエラーなのか? 違法 OS 利用によるライセンス停止なのか? そういったことがわります。
今回は「利用中の Windows OS のライセンスの種類を調べる方法【Windows 10 / 11 対応】」を紹介します。
Windows OS のライセンスの種類について
冒頭でも紹介しましたが、Windows OS のライセンスには以下の3種類があります。
- リテール
- OEM
- ボリューム
リテール ライセンス とは?
Microsoft Store や 正規販売店で購入することができる「OS だけのパッケージ」のことをリテール版ライセンスといいます。
リテール版の特長は、古い PC からアンインストール(非アクティブに)すれば別の PC でも利用できます(複数の PC で使うことはできませんが)。
すべてのハードウェアにインストールできるので、自作 PC や仮想 PC などで利用されることが多いのではないでしょうか。
再利用できる OS がリテール版ですね。
フリマサイトやオークションサイトで Windows OS だけを購入する場合は、リテール版を購入するようにしてください(ちゃんとリテール版かどうかを確認するように)。
OEM ライセンスとは?
OEM ライセンスとは、PC を購入したときに一緒に付いてくる OS のことです。
OEM 版の Windows OS は購入した PC のマザーボードにライセンスが紐付けられていて、その PC でしか利用することができない OS ライセンスです。
リテール版のように別の PC で再利用することはできません。
フリマサイトやオークションサイトで OEM 版の Windows OS だけが売っていても買ってはいけません。OEM 版 OS だけを販売することは違法で詐欺です。
ボリューム ライセンスとは?
ボリュームライセンス版は、主に企業・法人や学校などに向けて販売されているもので、組織が複数台のパソコンにまとめて Windows OS を入れたい場合などに購入します。
利用方法が特殊で、1つの同じライセンスコードだけで、複数の PC へ Office をインストールして利用できるという仕組みです。
裏を返せば、1つのライセンスコードの契約が切れると、インストールしている全ての PC のライセンス認証が外れて利用できなくなるということでもあります。
個人で利用するライセンスではありません。
フリマやオークションサイトで販売されている激安の Windows OS は、このボリュームライセンス版であることが多く、買ってしまうと「半年後に Windows が利用できなくなる」といったトラブルに見舞われます(ボリュームライセンス版の契約が切れた為)。
どんなに安くてもボリュームライセンス版は個人が買ってはいけません。
Windows 11 で OS ライセンスの種類を調べる手順
① タスクバーの「検索」をクリック。② 検索バーに「cmd」と入力する。③ コマンドプロンプトが表示されるので「開く」をクリックします。
コマンドプロンプトが起動したら、テキスト末尾の “>” の後に「slmgr/dli」と入力します。テキストをコピーして貼り付ければ OK です。
slmgr/dli が入力された状態で「Enter キー」を押します。
2~3秒のインターバルの後に Windows Script Host ウィンドウが表示されます。この 説明 項目に “利用中の Windows 11 OS のライセンスが記載 ” されています。この参考画像は「RETAIL」と表記されているのでリテール版 OS だと確認できます。
Windows 10 で OS ライセンスの種類を調べる手順
① タスクバーの検索に「cmd」と入力して、② コマンドプロンプトが出たら「開く」をクリックします。
コマンドプロンプトが起動したら、テキスト末尾の “>” の後に「slmgr/dli」と入力します。テキストをコピーして貼り付ければ OK です。
slmgr/dli が入力された状態で「Enter キー」を押します。
2~3秒のインターバルの後に Windows Script Host ウィンドウが表示されます。この 説明 項目に “利用中の Windows 10 OS のライセンスが記載 ” されています。この参考画像は「RETAIL」と表記されているのでリテール版 OS だと確認できます。
あとがき
因みに OEM 版だとこんな感じで表示されます。
OS のライセンスを調べる方法は、特に中古 PC や 中古 OS を購入した時には “それがちゃんとした製品(OS)なのか” を確認するためにも知っておいたほうが良いです。
Windows のライセンス認証が突然外れて PC が利用できなくなった…などのトラブルが置きた時にはまず真っ先に OS ライセンスの種類を確認してみてください。