Windows 11 PC の電源を初めて入れて初期セットアップが完了してすぐの状態は、PC 作業の根幹である「デスクトップ / ドキュメント / ピクチャ」などのフォルダが OneDrive と同期されています。
PC 内のストレージに保存ではなく、OneDrive に保存される設定になっているということです。これって実は意外と不便で、あとで絶対に同期を解除したくなるんです。
理由は後述しますが、あとで OneDrive との同期を解除すると、ドキュメントなどにはある程度の保存データが増えていて整理するのが大変面倒になります。
キタムラ
デスクトップ / ドキュメントなどの根幹フォルダと OneDrive の同期は PC を立ち上げたばかりの初期状態の時に解除しておくことをおすすめいたします!
今回は「Windows 11 で OneDrive と同期されたドキュメントやデスクトップ等の同期を解除する方法」を紹介します。
無料版の OneDrive の保存容量は 5GB しかないんです
OneDrive とは?
Microsoft が提供するクラウドが「OneDrive」です。Apple が提供している iCloud の Microsoft 版と考えればわかりやすいんじゃないでしょうか。
OneDrive はサブスク(月額)契約をすることで容量を増やせますが、特に月額の契約をしていない場合は「無料版」です。
無料版の OneDrive の保存容量は 5GB だけ
OneDrive の無料版の容量は「たった 5GB」しかありません。
たった 5GB で Windows 11 PC の デスクトップ / ドキュメント / ピクチャ などの根幹フォルダに保存されたデータをまかなうことができると思いますか?
答えは「無理」です。
すぐに OneDrive 側の容量がいっぱいになってしまいエラーがでます。そしてデータの整理を余儀なくされてしまうのです。
だったら初めから同期を解除してしまっておいて、潤沢な容量がある PC の内部ストレージにデータを保存していくほうが後々のためにも良いのです。
キタムラ
ぶっちゃけ、なんでデフォルトで同期されているのか…理解に苦しみます。
無料版の OneDive の使い方は、OneNote と少量データのやり取りやバックアップ用という位置づけに考えておきましょう!
月額260円のスタンダードプランでも容量は「100GB」だけなので、PC の根幹フォルダをバックアップするにはまだ足りません。月額1,490円 の Office 365 個人プランを契約してやっと根幹フォルダと同期するに足る「1TB」容量となります。
OneDrive の容量増量はこちら
【Office と一緒の契約で容量1TBになります】
無料の OneDrive 契約だと容量は “5GB” です。OneDrive でパソコンのバックアップを完全に行いたい場合は OneDrive 容量が “1TB” になる Microsoft 365 Personal を契約する必要があります。
根幹フォルダと OneDrive の同期を解除する手順
デスクトップ / ドキュメント / ピクチャ などの根幹フォルダと OneDrive との同期を解除する手順はとても簡単です。以下の手順通りにやればすぐに解除できます。
OneDrive 設定のレイアウトは Windows 11 のバージョンによって異なるので、旧設定レイアウトと新設定レイアウトでそれぞれ手順を掲載します。
OneDrive「旧設定レイアウト」での手順
タスクバー右側に雲のアイコンが出ていれば、そこにマウスカーソルを合わせてマウス「右クリック」します。出ていなければ「隠れているインジケーター」内に雲のアイコンがあるので、それにマウスカーソルを合わせて「右クリック」してください。
雲のアイコンを右クリックすると OneDrive の管理画面が表示されます。「歯車アイコン」をクリックして出るメニュー内の「設定」を選択します。
OneDrive の設定ウィンドウが表示されます。「バックアップ」タブを選択して、重要な PC のフォルダー項目にある「バックアップを管理」ボタンを押します。
根幹フォルダのバックアップ管理が表示されます。デスクトップ / ドキュメント / ピクチャ の各項目に「バックアップを停止」があるので、それぞれクリックしていきます。
各「バックアップを停止」をクリックすると、本当にそのフォルダのバックアップ停止するのか?と出るので「バックアップ停止」ボタンを押します。
「このフォルダはバックアップされなくなりました」が出たら「閉じる」ボタンを押す。- 「5」~「6」の手順を デスクトップ / ドキュメント / ピクチャ でそれぞれ行います。
各フォルダの右上にチェックマークとバックアップの開始ボタンの表示が出ていれば、OneDrive と根幹フォルダとの同期がちゃんと解除されています。これで作業完了です。お疲れ様でした。設定など全て閉じても大丈夫です。
OneDrive「新設定レイアウト」での手順
タスクバー右側に雲のアイコンが出ていれば、そこにマウスカーソルを合わせてマウス「右クリック」します。出ていなければ「隠れているインジケーター」内に雲のアイコンがあるので、それにマウスカーソルを合わせて「右クリック」してください。
雲のアイコンを右クリックすると OneDrive の管理画面が表示されます。「歯車アイコン」をクリックして出るメニュー内の「設定」を選択します。
OneDrive の設定が起動します。「バックアップを管理」ボタンを押します。
「デスクトップ / ドキュメント / 写真」の5つのスイッチがオンになって同期させる設定になっています。それぞれのスイッチをクリックしてオフにします。
5つのチェックを外したら同期は停止します。「変更の保存」を押したら完了です。もし変更の保存ボタンが反応しない場合は右上の「☓」を押して完了してください。
あとがき
上述しましたが「Office 365」に契約をしていない限りは、デスクトップ / ドキュメント / ピクチャ を OneDrive と同期させておくのはあまりよろしくありません。
大事なデータやピクチャなどのバックアップは手動で行いましょう。
Windows 11 パソコンの初期セットアップの一環として同期を解除してしまうことをおすすめいたします。
以上、今回は「Windows 11 で OneDrive と同期されたドキュメントやデスクトップ等の同期を解除する方法」の紹介でした。