Internet Explorer は、Windows 8.1 までは Windows パソコンに始めから標準搭載されているブラウザでした。PC ライトユーザーさんはブラウザといえば大抵 Internet Explorer を使っていることでしょう。
実際にぼくの周りの PC ライトユーザーさんの多くは Internet Explorer をメインブラウザとして利用していますね。
・・・時は流れて Windows 10 時代となりました。
Windows 10 でも Internet Explorer を使うことができますが、標準ブラウザは「Microsoft Edge」が設定されるようになりました。
Internet Explorer は隠しブラウザという感じの扱いでしょうか。
それでもまだ多くのユーザーが Windows 10 で Internet Explorer を利用している現実があります。
しかし、Internet Explorer を Windows 10 のメインブラウザとして利用し続けるのは、正直あまりよろしいことではありません。
今回は「Windows 10 で Internet Explorer 11 を使い続けるのはよろしくない理由」についてブログしてみます。
※ IE = Internet Explorer の略表記です。
目次
理由①:Microsoft 自体が IE をもう使ってほしくない
Microsoft の本音は「IE をもう使ってほしくない」
以前、「Microsoft が IE はもう使わないでと発信!」という記事を掲載しました。
主に旧バージョンの IE について言及しているのですが、サポート期間が2025年まである Windows 10 用の IE を利用されるのもあまり好意的ではないニュアンスがあります。
そりゃそうですよね。Edge という新しい Windows 10 標準ブラウザを用意したんですから、そちらを押すのはあたりまえです。
また、IE を使い続けることのリスクも Microsoft 側から発信されています。
IE はもう開発が終わったブラウザ
IE はサポート期間ではあるが、すでに開発が終わったブラウザです。
Windows 10 用の IE は、基本的セキュリティ面での更新プログラムこそ配布されていますが、技術的な開発はすでにストップしているので、今後ますます IE ではうまく閲覧できないサイトが増えたり等の不便が起こることでしょう。
技術的な開発が終わっているということは、脆弱性をはらむということでもあります。
セキュリティの更新プログラムが配布されているとはいえ、IE 内部の設計はそのままなので、時間が経てば経つほど外部の攻撃に弱く脆くなっていくのです。
また、開発が終了しているということは、今後も一切の新機能追加はありません。
したがって、Microsoft は「開発(アップデート)が活発なブラウザへ移行しましょう」と啓発しているのです。
理由②:IE は詐欺ページなどが表示されやすい
IE は開発がストップしているので、現在も開発(アップデート)が活発な他ブラウザに比べて、上画像のような詐欺警告ページなどが表示されやすいです。
このような詐欺ページは、ブラウザの脆弱性などの穴をついて、目的のページを開く前に割り込みさせてくる手法で表示されます。
開発が活発なブラウザであれば、内部構造も刻々とアップデートされていくので、こういった詐欺ページも出にくくなります。
しかし、開発がストップした IE の場合は内部構造はそのままなので、他の開発が活発なブラウザと比べると入れ食い状態。詐欺ページも出やすくなるということになります。
実際に IE はこれ系の詐欺ページが Edge や Chrome に比べて本当に出やすいですよ。
理由③:世の中のブラウザ使用率は Chrome が圧倒的
以下の画像は、「NET MARKETSHARE」という世界の様々な IT 系の統計データを公開してくれている便利なウェブサービスからキャプチャした「世界のブラウザ使用率」です。
2020年時点では、Chrome が約70%と圧倒的な PC ブラウザ利用率です。
ことブラウザなど IT 系のツール利用に関しては、マジョリティ(多数派)であることは結構重要で、「なぜみんなが使っているのか?」を考えれば、「安全面」や「利便性」に優れているからにほかなりません。
みんなが使っているものは情報もたくさんネットに掲載されていますしね。
良いものだからみんなが使っているのです。正に自明の理。
それを「みんなが使っているから嫌だ」とマイノリティ(少数派)に傾倒していく意味なんてほとんどありません。
追記:Internet Explorer 11 のサポート終了日が決定
上のリンクは、Windows 公式ブログで2021年5月に投稿された記事です。
IE モードを搭載した Microsoft Edge が正式に Windows 10 版 Internet Explorer 11 デスクトップ アプリケーションの後継となり、Internet Explorer 11 デスクトップ アプリケーションは 2022 年 6 月 15 日をもってサポートを終了します。
という Microsoft 公式見解が記載されています。
Internet Explorer 11は「2022年6月15日」をもってサポートを終了することが公式に決定いたしました。
本記事内容のまとめ
- Microsoft が IE をもう使ってほしくない
- IE は開発がストップしていて新機能は一切追加されない
- すでに様々なウェブサービスで IE 非対応(非推奨)である
- IE は開発が活発なブラウザと比べて安全面で難がある
- IE は詐欺警告ページなどが他ブラウザと比べて表示されやすい
- 移行するのにおすすめのブラウザは「Edge」または「Chrome」です
以上、「Windows 10 で Internet Explorer 11 を使い続けるのはよろしくない理由」の紹介でした。
え? IE を長年利用してきたから使いやすいって?
大丈夫です! 切り替え当初は使いづらいでしょうけど、3ヶ月も使っていれば切り替えたブラウザも慣れて使いやすくなっているはずですよっ!
Windows 10 を導入したら利用ブラウザ「Internet Explorer 11 は卒業」しましょう!
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