▶【注目記事】Windows 11 を導入したら最初にやっておくべき初期設定

Windows 7 と 10 / 11 両方でのデータやり取りは「安全なとりはずし」をしっかり行うこと

Windows 共通の記事

▶ 本ブログの広告掲載ポリシー

Windows PC から外付け HDD や USB メモリを取り外す時に、「安全なとりはずし」をしないで引っこ抜くユーザーさんって結構多いと思います。

Windowsには「クイック削除」という機能がありますから、安全なとりはずしをしないでも通常なら問題が起きてしまうことはほとんどありません。

しかし、Windows 7 と 10 / 11 両方でデータをやり取りする場合には「安全なとりはずし」を必ず行わなければなりません。それを怠ると、結構な確率で HDD や USB メモリのデータが破損するトラブルにみまわれるかもしれません。

今回の記事内容

Windows 7 と 10 / 11 両方でのデータやり取りは「安全なとりはずし」をしっかり行なわないと起こり得る不具合

LFSバージョンの違いから起こるデータの消失

Windows 7 と 10 / 11 間で同じ外付け HDD などの USB ストレージを使ってデータをやり取りする場合、「安全なとりはずしをしないで引っこ抜くとデータが消失するトラブルが起こります」。単純にデータが消失する場合もありますし、

このようにエラー表示され、ディスクにアクセスできなくなるケースもあります。

これは、Windows 7 と 10 / 11 では「LFS バージョン」が違うから起こる現象です。

LFS とは

今や外付け HDD や USB メモリは大容量化がすすみ、HDD なら 500GB・1TB・2TB は一般的ですし、USB メモリなら 8GB 以下なんかもう売ってもいませんよね。

そんな大容量化を実現するために導入された機能が「LFS(ログファイルシステム)」です

LFS(ログファイルシステム)とは、2GB を超えるデータを作成・保存するたの機能で、4TB 以上のデータを扱うことが可能。

LFS が働いているお陰で、我々は、大容量 HDD へ動画や音楽、バックアップデータなどを保存できるようになったといういうわけです。

LFS バージョンが異なるとデータが消えてしまう理由

Windows 7 と 10 / 11 では LFS バージョンが異なる

Windows 7 と 10 / 11 では LFS バージョンが異なります。

  • Windows 7 ・・・LFS バージョンは「1.1」
  • Windows 10 / 11・・・LFS バージョンは「2.0」

このふたつには互換性はあったりなかったり・・・そんな不安定な感じなのです。

Windows 10 と 11 は 7 よりも後期 OS なので、当然「1.1」の互換性はありますが、Windows 7 は 「2.0」が出る前の OS なので互換性はありません。

では、Windows 7 と 10 / 11 間では同じ USB ストレージを使わないほうがよいのか? といえばそうではありません。

外付け HDD や USB メモリは「安全なとりはずし」を行うことが必須

では、Windows 7 と 10 / 11 の間で同じ USB ストレージを「安全なとりはずし」を行わないで「引っこ抜く」となぜデータが消失するのかを説明します。

  1. Windows 7 で利用した外付け HDD は「LFS 1.1」で保存されます。
  2. その後、その外付け HDD を Windows 10 / 11 で利用します。当然 10 と 11 は「1.1」と互換性があるので、問題無く外付け HDD を利用できますが、10 / 11 へ接続した時に「LFS 2.0」へ変更されます。
  3. Windows 10 PC から外付け HDD を取り外す時に「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」を行なうと「LFS 2.0」は「LFS 1.1」に戻ります。
  4. もしも、ここで「安全に取り外す」を行わずに「引っこ抜いた」場合は、「LFS 2.0」のままになってしまいます。
  5. 引っこ抜いた場合は「LFS 2.0」のままですから、Windows 7 では互換がありません。その状態で 7 に挿してしまうと互換の問題で、必ずではありませんが、データが消失する確率が高くなるわけです。

という感じで、3・4 が分かれ道になります。

Windows 7 と 10 / 11 間で USB ストレージを使いまわす

Windows 7 と 10 / 11 間で同じ USB ストレージを使いまわす場合は、

必ず「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」を行いましょう。

同じバージョンの OS 間でしたら「引っこ抜き」は「クイック削除」機能があるので大丈夫です。(7 でしか使わないよ、10 / 11 でしか使わないよ)

LFS エラーで HDD が破損してしまった場合の対処方法

LFS エラーにより破損してしまい読み込めなくなってしまった HDD は、軽度の場合中のデータをかなりの確率で復元することができます。

以下を参考に復元してみてください。

また、HDD のエラーは時間が経てば経つほど復元確率が低下しますので、HDD や USB メモリがおかしくなったら、考えるよりも先にすぐに復元作業に入って下さいね。

あとがき

これはっきり言って、Microsoft の手落ちだと思うんだけど、そんなこと憤っていても消えてしまったデータは戻ってきませんから、ぜひ「安全なとりはずし」を徹底してくださいね!