夏以降のアップデートでシステム要件(最低必要なPC性能)に変更があるかも?とウワサされているWindows 10ですが、とりあえず現在の公式にて公開されているシステム要件情報を紹介したいと思います。
また、その他に、実際に初期化して何もアプリケーションをいれていない Windows 7 PCをそのまま Windows 10 へアップグレードした際、実際に最低どのくらいのシステム量が使用されるのかをあわせて紹介してみます。
これから Windows 10 を導入される方の参考になれば幸いです。
Windows 10 公式システム要件
プロセッサ(CPU) | 1GHz 以上 |
メモリ(RAM) | 32bit OS は 1GB 64bit OS は 2GB |
HDD空き領域 | 32bit OS は 16GB 64 bit OS は 20 GB |
グラフィックスカード | Direct 9 以上 (WDDM 1.0 ドライバー) |
ディスプレイ (画面解像度) | 800x600 |
ネット環境 | アップデートの実行、 一部の機能の利用およびダウンロードには、 インターネット接続が必要です。 |
公式ではいまのところこのように記載されています。
ただし、この数値はあくまでも最低基準ということで、快適に動くかどうかの基準ではないことを理解してください。
PCが記載の数値に近い性能だと、とても使えたもんではないことを断言してもいいです。(モバイル型とかは別よ、あくまでもPCね)
また、必要システム要件を満たしているからといっても、古いCPU やギリギリ性能の CPU では快適に動きません。
例えば、Celeron N3050(1.2GHz)搭載の Windows 10 モバイルノートは、デュアルコアで1.2GHz にも関わらず大変もっさりした動きでストレス MAX でした。
実際にWindows 10を入れたPCの最低システム使用量
とりあえず、所有している Windows 7 PC を初期化し、ドライバ以外は何もいれない状態で、そのまま Windows 10 にアップグレードしました。その後、アイドル時にどのくらいのシステム使用量なのかを検証してみました。
※アイドル時=PCを何も触っていない状態の時。車ならアイドリングといいますよね。
検証PCスペック
- OS:Windows 7 Professional 64bit
- CPU:core i5 2400 / 3.1Ghz 4コア
- HDD:256GB SSD / 実質238GB
- メモリ:12GB
- グラフィックボード:Radeon HD5850
- 電源:650W
アプリケーションは何もいれていません。インストールしたものはWindowsの更新ファイルとマザーボードドライバ、HD5850のドライバです。
検証結果
結果はこんな感じです。
- CPU:0%~1%をいったりきたりしていて、たまに5%くらいにあがります。
- メモリ:1.3GB~1.5GB程度
- SSD(HDD)使用量:42.6GB
もちろん Windows 一時ファイルと 以前のOSファイルは削除し、余計なデータも一切排除しました。
これに、OnedriveやEvernoteなどのクラウド連携、その他バックグラウンドで動くアプリケーションなどを入れていけば、アイドル時のメモリ使用量も最低2GBはいくことでしょう。
そして、何も入れていない状態でHDD使用量が42GBです。
PCを快適に使うには常に最低30GBくらいは空けておくのが望ましく、アプリもいろいろいれるでしょうから、Windows 10 で SSD を使うならやはり120GBがボーダーラインでしょうね。
まとめ
結論として、自分なりに思う Windows 10 がストレス無く動く最低システム要件は…
- CPU・・・2GHz以上(4コア以上がいいんじゃないかな)
- HDD(SSD)・・・120GB以上でなおかつ、常に空き30GB以上を確保
- メモリ・・・4GB以上
このぐらいは必要なんじゃないかと。
Windows 10 へのアップグレードの際には、お使いの PC の性能をしっかり確認してやるようにしてください。