今回おすすめする漫画は「ツルモク独身寮」です。
完結済みの全11巻(文庫全7巻)。Kindle 版もリリースされていて、なかなか手に入れやすく読みやすい巻数となっております。
このツルモク独身寮は、ざっくりと表現するなら「社会人の青春ラブ&コメディ!トレンディドラマを漫画で読んでみないか?」こんな感じでしょうか(笑)
それでは「ツルモク独身寮」の魅力について今回も暑苦しく語ってみましょう!!
今回は『これぞ大人の青春!おすすめコメディ漫画「ツルモク独身寮」(完結済み)』を紹介します。
はじめに
ぼくが「ツルモク独身寮」と出会ったのは中学2年の時。同級生で漫画コレクターの押本君の家ではじめて読んだのが出会いでした。
今まで少年漫画ばかりを読んできた当時の自分にとって、青年漫画になる本作品は新しい門をこじ開けるのに十分なインパクトと面白さがありました。
ツルモク独身寮の連載開始は1988年で昭和最後の63年。
テレビではトレンディドラマが勢力を伸ばし、歌謡曲からJ-POPに音楽流行も定着しはじめ、携帯電話やインターネットも無いそんな時代。
人によっては「良い時代だったなぁ・・・」と目頭を熱くする、ツルモク独身寮はそんな時代背景の現代劇漫画です。
ツルモク独身寮の簡単なデータ
出版社 | 小学館 |
著者 | 窪之内英策 |
ジャンル | 現代劇・青春・ラブコメ |
巻数 | 全11巻(文庫全7巻) |
あらすじ的なもの
時代は昭和末期、「ツルモク家具」の新入社員である宮川正太は独身寮へ入寮するところから物語ははじまる。主人公と独身寮の個性豊かな住人たちが折りなす人間模様を時には涙、多くは大爆笑で表現する「社会人の青春ラブ&コメディ」。
作者「窪之内英策(くぼのうちえいさく)」さんについて
現在も第一線で活躍されている作家さん。特に女性における表情やラインの表現が素晴らしい作家さんだと思います。
最近の描画を見ると思わず「ドキッ」「キュン」「色っぺー」って素直に思わせられます。画は全体的に丁寧。
そんな「窪之内英策」さんの連載デビュー作がこのツルモク独身寮です。
そうそう、話題になった日清カップヌードル CM「アオハルかよ。」のキャラクターデザインは窪之内英策さんです。
あとわりと最近だと、YOASOBI の「大正浪漫」という楽曲の PV イラストを担当しています。ぼくこの曲大好きなんですよね~♪
ツルモク独身寮の魅力
超個性強烈な登場キャラクター
なんといってもコレです。個性豊かを通り越した、超個性強烈なキャラクターたち。凄まじいほどの個性をもったキャラクター達が全11巻をところせましと楽しませてくれます。
また、コンピューターが普及していない当時なのに、PCで書いたようなオシャレなラインの画が特徴で、扉絵なんかは特にそう思います。
トーンの使い方がオシャレなのかな?そんなことから、絵の巧さも相まって個性あるキャラが活き活きと動きまわるんです。
白鳥沢レイ子のインパクト
上と被るかもしれませんが、登場キャラクターの「白鳥沢レイ子」のインパクトがものすごいです。何度このキャラのエピソードで抱腹絶倒したかわかりません。
当時流行っていたドラマ「白鳥麗子でございます!」のパロディで登場したキャラクターですが、おそらくこの漫画の人気の一翼をになっていたであろうレイ子さんです。
数々の名言(迷言)
たった11巻の中に数々の抱腹絶倒な名言(迷言)が散りばめられています。おもしろい描画と効果的なセリフの数々は秀逸としか言いようがありません。
個人的にハンチョリーナ田畑が登場するエピーソードは、何度読んでもその迷言の数々にニヤリとします。
巧みなコマ割りとラブパートの上手さ
本作品はとてもコマ割りが巧みで、個性豊かで自由なキャラクターを効果的に動かします。名言(迷言)を出す場所なんて「ここしかなだろ!」というギターのテンションコードのタイミングばりに上手いコマ割ですべりこませてきます。
擬音語の使い方もとても上手いですよね!!
また、何気にラブパートのストーリー展開が秀逸で、コメディはところどころに挟むものの、トレンディドラマのようなオシャレな恋を描き切っています。
恋愛モノが苦手な方でも絶対に楽しめる逸品だと思います。
ツルモク独身寮を読んでみませんか?
笑いあり恋愛ありホロリと涙する話あり・・・窪之内英策 氏が生み出した昭和~平成初期にかけての名作。今読んでも色褪せることが無い珠玉の漫画!。
ツルモク独身寮に興味が膨らんできたら是非読んでみてください!
Kindle版もリリースされているのですぐに楽しむことができます。
おわりに
ぼくが本作品に出会った中学2年生頃はネット通販なんかはもちろんなく、本屋で購入するしかありません。
そして、お金なんて当然もっているわけもないので、当時全盛期だった古本屋で毎月2冊づつ集めていった記憶があります(当時500円の漫画は古本屋では250円でした)。
毎月お小遣い日にツルモク独身寮を楽しみにしていたこの時期は本当に良い時代。
これほど漫画が待ち遠しく楽しみだったのはこの頃が一番ではないかな?
ぼくは当時のことを思い出しながら1年に1度くらいは今でも本作品を読み返しています。
ナイーブでセンシティブなアナタにだってオススメの漫画ですよっ!
兎にも角にも今読んでも絶対に面白い「ツルモク独身寮」。
興味をもっていただけたら大変うれしゅうございます。
それでは、「ははんっがはんっ♪」