比較的巻数の少ない少女漫画にあって約11年の長期連載、全32巻(完結済み)という今回紹介する「しゃにむにGO」という作品。
内容は少年漫画顔まけの「熱血テニス漫画」で、とても熱いです。しかし、そんな熱血スポーツの中にもそこは少女漫画で随所に恋愛エッセンスもしっかりと盛り込んであり、ベイビーステップやハイキュー好きなら絶対楽しめる作品です。
それでは読書感想文いってみよ~!
はじめに
僕は「恋愛だけ」の漫画はちょっとダメなんですが、物語を彩り深みを与えるためのエッセンスとしての「恋愛パート」は大好きですし、大歓迎です。
この作品はまさにそれがふんだんに盛り込まれていて飽きさせません。二人の主人公が折りなすテニスと青春のストーリーは読後の後味が爽やかに広がる逸品だと思います。
この「しゃにむにGO」は僕が自炊で保管しようと思った数少ない少女漫画の中のひとつです。
しゃにむにGOの簡単なデータ
出版社 | 白泉社 |
著者 | 羅川真里茂(らがわまりも) |
ジャンル | 熱血・テニス・スポーツ |
巻数 | 全32巻(新装版16巻) |
あらすじ
伊出延久はスポーツ万能で将来を有望視される陸上ランナーだった。しかし、中学3年生のある日、偶然見かけた幕ノ鎌高校テニス部の尚田ひなこに一目惚れ。陸上をやめ、彼女と同じ高校に進学し、テニス部に入部する。
同じ年、ジュニアでは有名だった選手滝田留宇衣もテニス部に入部する。プロのテニスプレイヤーを目指す留宇衣だったが、精神面での弱さから試合に集中出来なくなり父親にテニスを続けることを反対され、民間のテニスクラブを辞めてテニスでは無名の高校に進学してきたのであった。
延久と留宇衣はダブルスを組むことになり、テニス初心者の延久はめきめきと腕を上げていく。一方、急成長を遂げた延久に嫉妬しながらも留宇衣は次第に延久を認めていく。大会での活躍を通して、2人の名は全国の高校テニス界に知られるまでになる…
– Wikipadia より一部抜粋
僕が思うしゃにむにGOの魅力
少女漫画において恋愛メインではないこと
少女漫画って実はどの作品も概ね絵が上手いんですよね。
だから安心して見ることができるんです。ただ、ストーリーの多くが恋愛メインなので読む作品を選ばざるを得ないのですが(前述の通り僕は恋愛だけのものはダメなので)、この作品はスポーツがメインで、絵も上手いときているので、安心して作品に没頭できます。
作品を彩るエッセンスとして恋愛要素がよい感じで盛り込まれていて、主人公の「伊出くん」と「ひなこさん」の恋の行方もとっても気になります。
王道だろ!二人の主人公の存在
天真爛漫でおこちゃまな「伊出 延久」とクールで大人な「滝田 留宇衣」の二人の主人公・・・これって少年漫画の王道だろっ!!
正反対の正確と正反対のテニススタイル、物語中、テニスパート以外の部分でのそれぞれの葛藤などのパートも見どころです。
有名テニス漫画と同じ熱きストーリー
僕が好きな漫画でもある「ベイビーステップ」や「HAPPY」などの有名テニス漫画と同じような熱きものが伝わってくる本作品。
32巻もあるので、コーチ・ライバル・恋敵など個性豊かなキャラクターも沢山出てきます。部活動がメインなので多くの高校も出てきます。それだけライバルキャラクターも多くて濃いのです。
メインパートである、テニスの試合シーンでは躍動感はもちろんあるのですが、試合中のキャラクターの想いや葛藤などの心情を前面に出して展開していくタイプで、読みながら一緒に戦っている気分になり、試合終了と同時に自分もどっと疲れます(笑)
そのくらい話に入り込めるストーリー回し試合展開だと思います。
しゃにむにGOを読んでみませんか?
心情を巧みに描いている本作品なので、ゆっくり読むことをおすすめします!
全巻セット
単行本
おわりに
漫画と言えば「スポーツもの」という方も多いと思います。少年漫画のスポーツものを読み尽くして探している・・という方にも大変おすすめできる本作品です。前述しましたが、ベイビーステップが好きな方には是非読んでみて欲しいテニス漫画です。
機会があればまたオススメの少女漫画を紹介したいと思います。ご清聴ありがとうございました!!