デジカメにあまり詳しくない知人から「夜とか家の中とか暗いところでもよく写せるデジカメが欲しいんだけどどれがいいのかな?あと(オート撮影でも)キレイに写せるやつね!!オススメある?」という相談をたまに受けます。
かなり贅沢な注文ですよね(笑)
さて、今回は「夜間・室内などの暗い場所で明るく写せるデジカメ(コンデジ)の探し方」についてブログします。
「明るいデジカメを探す時にはココを見ろっ!!」という内容ですよ!
デジカメの明るさを決める2つのポイント
デジカメの明るさを決めるポイントは大きく分けると2つあります。ひとつは「F値」と呼ばれるレンズの明るさの値。もうひとつは「ISO感度」というカメラのセンサーにより明るさを調節する機能。
少し大雑把に言うと、写真はF値とISO感度の組み合わせで明るさや手ブレのし難さを決定しています。(他にもあるけどおおまかにね)
ちょっと難しいですが、とても大切なことなので以下で解説します。なるべくかいつまんで簡単に説明できるように心がける所存です。
F値とは
デジタル要素は入らないレンズのもつ明るさを表す数値。この数値が優れているほどレンズが多く光を取り入れることができるので「明るいレンズ」「明るく撮れる・夜間・室内に強いレンズ」といえます。
因みに「F1.8」のようにFの横の数字が少ないほど明るいレンズとなります。安いコンデジで多いのは「F3.5」です。
F値が優れているメリット
自然の光をたくさん取り入れることができるため、暗所でもノイズなどがない美しい写真が撮りやすくなります。また明るいレンズのため暗所でも手ブレがしにくいです。この数値が少なければ少ないほど暗所に強いカメラといえます。
F値が優れているデメリット
少しだけデメリットがあります。
1.明るいレンズ=良いレンズなので高価。安コンデジには搭載されない。俗にいう高級コンデジ・ハイエンドコンデジに搭載されます。
2.「レンズを明るくする=光学ズーム捨てる」ということなので、ズームは最大で5倍程度と少なくなります。10倍や30倍ズームなどのすごいズームが欲しい方はどちらを取るか考えなければなりません。
ISO感度とは
ISO感度「アイ・エス・オー感度」や「イソ感度」と呼ばれています。
センサーの能力を使って光を感じる感度を増幅させる機能のことです。数値が大きくなればなるほど明るい写真を撮ることができます。
昔はフィルムにこの機能が搭載されていて、暗所メインならISO1600のフィルムを使うとか購入するフィルムで選んでいましたが、今はデジカメでその都度選択できるので便利になりました。
ISO感度のメリット
この数値を沢山あげればあげるほど明るい写真を撮影できるため、手ブレしまくっていた暗所でも手ブレしにくくなります。
ISO感度のデメリット
ISO感度はF値と違いデジタル機能で明るさを増幅します。したがって数値をあげればあげるほどデジタルノイズ(点々ノイズ・ガビガビ写真)が発生して美しくない写真になってしまいます。スマートフォンのカメラが良い例ですね。暗所で撮影するとガビガビですから。
コンデジだとISO800くらいまでが美しく撮影できる最終ラインとよくいわれます。
明るい写真が撮れるカメラはここを見る!
F値とISO感度の違いがわかったところで、明るい写真が撮れるカメラはこのように探します・・・。
ズバリ、
暗所でも美しい写真が撮りたいなら、F値の数字が少ないカメラを探せ!F値が少ないカメラほど暗所・室内に強いカメラで手ブレもしにくいです!!
F値の数字が少ないカメラならオートで撮影してもISO感度を多少抑えてくれますからノイズがのりにくい写真を撮影することができます。
注意点
オートで撮影する場合には大抵の高級コンデジにはISO感度の上限を決めることができる機能がありますので上限を「1600」ほどに設定しておいたほうが良いと思います(ノイズ防止)。
明るく撮影するコツは・・・
写真初心者でもカメラのMモードを使いこなせるようになる図、できました。 pic.twitter.com/dLw2lOBvBf
— 大木賢 / Ken Ohki (@YUKISONS) 2016年11月27日
この図がめちゃくちゃわかりやすくて参考になります。すごい・・・。
F値の数字が少ないカメラを紹介
暗所・室内に強い明るいレンズを搭載したカメラはどんなものか気になると思うので、ここでオススメをいくつか紹介したいと思います。
SONY Cyber-shot DSC-RX100(F1.8)
SONY Cyber-shot DSC-RX100M3(F1.8)
キヤノン PowerShot G7X MarkⅡ(F1.8)
キヤノン PowerShot G7 X Mark III(F1.8)
Panasonic LUMIX DMC-LX9(F1.4)