おうち時間を楽しく過ごすためのエッセンスのひとつ「読書」。ぼくは漫画も小説も大好きです。本を読んでいる間だけは自分の好きな世界へトリップできます。
さて、今回の内容は「漫画」について。
ぼくが現在でも実際に所有している漫画の中から、イチオシの面白い漫画を10点ほど紹介したいと思います。
ぼくは、歴史・SF・ファンタジーものジャンルが好きなので、紹介する漫画はそれ系に偏る傾向がありますが…紹介漫画はどれも面白い漫画なのでご勘弁を!
今回は『ぼくが「面白くて何度も読み返した完結済みのおすすめ漫画」10作品』を紹介します。
目次
SIDOOH / 士道(全25巻)
「SIDOOH / 士道」は、幕末の動乱期、戊辰戦争が終わるまでを描いた漫画。史実をもとにしたフィクションです。
SIDOOH / 士道 の何が面白いって、史実にオリジナルキャラをつっこんで、高杉晋作や西郷隆盛など実際に活躍した人物と違和感なく関係していく・・・あたかも「これが本当の史実かのように物語られる」すごい良く出来たストーリーの漫画。
幕末という殺伐とした時代を描くストーリーによく合う、線が太くて濃い若干劇画タッチの絵柄が特徴です。なかなか重厚なストーリーなのでこの絵柄本当によく合っている。
幕末の表舞台の影で、日本には一体何が起こっていたのか? 真の敵は? 主人公たちの運命はいかに?? ページが止まらなくなる面白さです。
幕末好きには超おすすめできる漫画「SIDOOH / 士道」。
海皇紀(全45巻)
「海皇紀」は、漫画「修羅の門」でベストセラーの漫画家「川原正敏」さんの描く、海洋冒険伝記ファンタジー漫画です。
人類の文明が一旦滅亡し、近世程度の文明レベルまで回復した未来の世界の物語。る海と船のエキスパート「海の一族」が主人公で、「オーパーツ・肉弾戦・海戦・陸戦・内政」とファンタジーを彩る要素がふんだんに盛り込まれた大変美味しい漫画です。
能力系漫画ではないため、ファンタジーだが人間同士のとんでもバトルは起きません。身体能力を遺憾なく発揮して斬り合うイメージでしょうかね。
絵柄は、背景はシンプルで、常に細くてあっさりしたタッチの人物描写。それでいて、もの凄くスピード感のあるバトルシーンが特徴。まんま川原漫画の特徴。川原節全開です。
絵柄があっさりしていることと、ストーリー自体にスピード感があるため、45巻と長編ですがサクサク読めます。
群青戦記(全17巻)
「群青戦記」は、漂流教室と戦国自衛隊と異世界転移モノが合わさったような設定の漫画です。一応「歴史漫画」になるのかな? なんか最近実写映画化されましたよね。
実写映画化されて人気が出たからかな?「真・群青戦記」なる名称で続編の連載が始まってますが、とりあえずここで紹介するのは、すでに完結した第一部「群青戦記」です。
主人公が通う学校全体が戦国時代へタイプスリップしてしまい、生徒たちは生きるために織田信長・豊臣秀吉らの配下となって戦国時代を戦っていく。明智光秀や上杉謙信など歴史上の武将がふんだんに登場します。
群青戦記の面白いところは、兵器はほとんど登場せず、部活の特技(現代の科学的なスポーツ)などの要素を取り入れて、戦国を生き抜くための力にしているところ。
あと、スクールカーストの概念など異世界転移モノっぽい要素も取り入れられていたり、同調圧力、ゾンビ映画のようなパニック要素も序盤には盛り込まれています。
戦国時代という設定なので、血なまぐさい戦が起こり、生徒たちは結構やられてお別れします。
なぜ主人公たちは学校ごとタイムスリップしたのか? 生徒たちは元の時代に戻れるのか? 主人公は歴史にどのようにからんでいくのか? 結末をぜひ読んでみてください!
個人的にヒロインの「凪」さんが艶っぽくて好きです(笑)
ベクター・ケースファイル 稲穂の昆虫記(全10巻)
「ベクター・ケースファイル 稲穂の昆虫記」は、日常生活における人間と昆虫(害虫)のトラブルを主軸とした、知識あふれる素晴らしい真面目な漫画です。
作者の昆虫の知識と愛には敬意を評したいぐらいの良質な漫画。
しかし、これまた作者の趣味なのか? 書籍の表紙画は可愛い女の子のあられもない姿だし、漫画のところどころに入る挿絵も可愛い女の子のギリギリのサービスカット・・・
そういう漫画と勘違いされてもおかしくない「なぜそうした?」と思わずにはいられない謎仕様・・・画もとても上手いし、本当に真面目な内容の漫画だからこその謎仕様。
・・・このベクター・ケースファイルを読むと、害虫の駆除や対処の仕方を学ぶことができるし、日常で本当にありそうな虫がらみのストーリーが飽きさせません。
もう一度言いますが「画も上手で、知識豊富なとても面白い漫画」です。
ブレイブ・ストーリー〜新説〜(全20巻)
「宮部みゆき」さんのファンタジー小説「ブレイブ・ストーリー」が原作のファンタジー漫画です。小説を漫画用に設定変更された文字通り「新説」のストーリー。
ブレイブ・ストーリー〜新説〜 のストーリーを一言で表すなら「漫画で読む RPG」です。
この漫画の連載が始まった 2003年頃は、まだ「なろう系」なんて言葉もなく、異世界転移・転生モノの漫画は今ほど盛り上がっていませんでした。
そんな時代背景でしたから、ブレイブ・ストーリー〜新説〜は大変新しい感じで、とても夢中になって読んだことを覚えています。
画ははっきりいってとても丁寧で上手です。今読んでも本当に上手いと感じます。ストーリは、先ほど「漫画で読む RPG」と形容したほど「超王道の異世界ファンタジー」。
プロの小説家が書いた小説を元にしているだけあって、最初から最後まで本当に良く出来た素晴らしいストーリーだと思います。
あまりに好きすぎて、PSP の「ブレイブ・ストーリー」も買って夢中でやりましたね・・・漫画と同じで良く出来た RPG ゲームでした。
当時、ハードさんのような眼鏡で大人の女性に憧れたのは良い思い出です…(遠い目)
超王道のファンタジー漫画がお好きなら絶対におすすめの漫画です。
NARUTO – ナルト -(全72巻)
「NARUTO – ナルト -」は、言わずと知れた国内外で人気の高い超有名な忍者系能力バトル漫画。全700話の単行本は全72巻の大ボリュームです。
現在では、作画が変更されて、ナルトの子どもボルトが主人公の「BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-」が連載されていますね。
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落ちこぼれ忍者である主人公の「うずまきナルト」は、里で最高の忍者である「火影」になることを夢見るお調子者の少年。しかし、親の居ない孤独と、周りに自分の存在をみとめられない不満からイタズラばかりの毎日。
そんなナルトだが、とある事件をきっかけに忍者アカデミーの教師イルカ先生の優しさと温もりに触れ、誰よりも優秀な忍者になることを奮起。
忍者アカデミーを卒業したナルトは、恩師である「はたけカカシ」や生涯のライバルになる「うちはサスケ」、初恋の「春野サクラ」と任務に励み、様々な国をめぐり強敵と戦っていく・・・そんなところから壮大なストーリーは始まっていく。
序盤は少年ナルトが主人公の「THE 少年漫画」、中盤からは青年ナルトが主人公になり、徐々に少年漫画らしからぬ要素も加わっていき、より重厚なストーリーになる。
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1999年から連載して2014年までの実に15年間を長期連載していて、連載時には学生だったぼくが、連載終了時にはオッサンになっておりしまた・・・。
個人的に「ペイン編(38巻~48巻)」が好きです。
超有名になるだけあって、画は上手いし、ストーリーは秀逸だし、なによりしっかり完結している。ぼくの中では殿堂入りしている本当に好きな漫画です。
PSYREN – サイレン -(全16巻)
「PSYREN – サイレン -」は、警戒心・警戒音の「siren」と超能力の「PSI」を組み合わせた造語なタイトル。2008年~2010年まで少年ジャンプで連載していました。
ジャンルは超能力バトルものだが、タイムスリップものでもある。ジャンプ誌上での公式なジャンルはサスペンスらしい・・・なんでだろ? 世界の謎を解く系だからかな?
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簡単にストーリーは、「PSYЯEN」と書かれた赤いテレホンカードを手に入れると、謎の世界「サイレン」に行けるという都市伝説があった。主人公「夜科アゲハ」は赤いテレホンカードを手に入れサイレン世界へ行く。
行方不明になっていた幼馴染の「雨宮桜子」とサイレン世界で再会し、雨宮がサイレンに関わっていることを知る。
そして、サイレン世界では同じように赤いテレホンカードでサイレン世界に来た人々と出会うが、人々は突然現れた敵「禁人種タヴー」に次々と命を取られていく。
サイレン世界から帰還すると、主人公は超能力(PSi)の力に目覚め、サイレン世界が崩壊した未来の地球だという驚愕の真実を知る。
謎の敵、世界崩壊の原因を突き止めるために、現代と未来を行き来し調査を開始する。
こんな感じで物語は始まり進んでいきます。
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個人的には、ツンツンヒロインの雨宮さんが、若干ヤンデレ化して、最終的に普通にデレる過程が結構好きです(笑)
未だに「PSYREN – サイレン -」なんでアニメ化しないのかなぁ~!って思うぐらい、それほど秀逸な漫画です。画はもちろん上手い。
PSYREN – サイレン – は良い。
ガンバ! Fly high(全34巻)
「ガンバ! Fly high」は、体操をモチーフにした「青春スポーツサクセス漫画」です。1994年から2000年までの6年間を少年サンデーで連載していました。
まったくの体操初心者である主人公「藤巻駿」が、平成学園中等部の体操部へ入部してくるところから物語は始まります。
「1年B組 藤巻駿です! ボク、オリンピックの金メダルを取りたいんです!!」
そこから高校・大学・オリンピック出場と全34巻にわたる、藤巻駿と仲間たちの体操サクセスストーリー。「友情・努力・勝利」と少年ジャンプの3本柱を地で行く漫画なのに、なぜ少年サンデーだったのだろうか?
主人公たちは巻を追う毎にどんどん体操が上手くなっていきます。
最終巻まで読み終わった時の読了感は、なんとも清々しく気分が良くなる漫画ですね。
画は今読んでも古臭さを感じないです。
中学生のときに、この漫画を読んで体操に憧れたキタムラ少年は、体操部に入部しましたが・・・あまりのキツサに3ヶ月もたずに退部してしまったことは良い思い出です。
題材が体操というところが珍しいですよね。超王道のスポーツ漫画が好きな方には結構おすすめなので、ぜひ読んでみてください。
ライジングインパクト(全17巻)
「ライジングインパクト」は、大人気漫画でアニメ化もされた「七つの大罪」の作者「鈴木央」さんの作品で「ゴルフ漫画」です。
少年ジャンプで連載をしていたのですが、打ち切りに合いながらも、反響が大きかったことから再連載され、数年後またしても打ち切りにあう(別誌で完結させた)。同じ漫画が2度の打ち切りにあったという大変に珍しい作品です。
この打ち切りから復活連載する様から ” 通常ではまず有り得ない現象 ” を指す意味として「ライパク現象」という言葉が生まれたりした。
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ストーリーは、福島に住むハーフの少年で主人公の「ガウェイン・七海」が、女子プロゴルファーの「西野霧亜」と出会ったことでゴルフを知り(野球よりも遥かに飛距離をだせるスポーツだと知り)、プロゴルファーになるために上京。
ゴルフの英才教育を施す「キャメロット学院日本校」へ入学し、キャメロット学院の日本校や海外にある同学院のライバルたちとの試合を経て徐々に才能のを開花させていく。
ガウェインがゴルフと出会ったことで、途中、彼の出生の秘密なども明らかになり…
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作者の鈴木央さんの趣味である? オネショタ、やたらにマッチョは健在で、主人公はショタ、ヒロイン? は年上おねえさん、ライバルは中性的・・・まあ、なんにせよ鈴木ワールド全開です。
ゴルフをよく知らない方でも楽しめる、噛めば噛むほど読めば読むほど不思議な魅力を放つゴルフ漫画「ライジングインパクト」どうですか?
うしおととら(全33巻)
最後に紹介するのは「うしおととら」。1990年~1996年にかけて少年サンデーで連載していた「妖怪バトル冒険活劇漫画」だと思う!
うしおととらは、近年アニメ化されて人気を博した「からくりサーカス」と同じ作者「藤田和日郎」さんの作品です。
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中学生の主人公「蒼月潮」が寺(自宅)の土蔵でひとふりの槍に縫い付けられて封印された妖怪「とら」と出会う。
槍の名前は「獣の槍」。人に仇をなす妖怪を退治すると言われている退魔の槍。
蒼月潮は、とらと出会うことで今まで見えなかった妖怪が見えるようになる。妖怪に襲われた友人を助けるためについに、獣の槍を引き抜き、とらを封印から開放する・・・ここから物語は始まる。
妖怪がらみの事件にまきこまれていくことに・・・そして、なんやかんやあって、蒼月潮は自分のルーツと母親を探す旅に出る。
そして、旅中に人や妖怪と関わっていくうちに、世界を滅ぼす最強最大の敵である大妖怪「白面の者」の存在を知り、唯一白面の者を倒すことができる「獣の槍」をもつ主人公と相棒の とら は、その戦いに巻き込まれていく。
こんな感じのストーリー
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藤田和日郎さんの描く漫画の主人公は、基本的に優しくも熱い男なのですが、うしおととらの主人公「蒼月潮」も相当に熱い男。
旅先での「出会い」や「優しい話」は結構泣けるエピソードが多く、バトルシーンは迫力満点で緊迫感があります。
絵柄は、線の太い男臭いタッチの劇画調でしょうかね。好みが分かれる絵柄だと思います。ジョジョが好きならいけると思う。
全編を通したストーリーはかなり秀逸で、最後の敵「白面の者」を倒してからのエピローグは涙なしには語れないほど感動します。
人間と妖怪が織りなす「うしお と とら」の熱い冒険活劇・・・この漫画は良いです。
あとがき
今回は「ぼくが何度も読み返すほど好きな漫画を10点」紹介しました。
一応、どっぷりと読書に浸ることができる全10巻以上の漫画をチョイスしたんですが、興味のある作品ありましたでしょうか?
心がドキドキワクワクする漫画を読みながら、ぜひ充実した「おうち時間」をお過ごしくださいね!!