フリーランスのイラストレーター「高田ゲンキ氏」待望の初書籍『【マンガ】フリーランスで行こう! 会社に頼らない、新しい「働き方」』が本日発売(8/22)されました。
早々に予約をしていたので昼頃届いて、先程読み終わったところです。
ぼくは、書評を書くのが正直あまり上手くはないので、高田ゲンキ氏(以下ゲンキさん)と20年来の付き合いという立場から、書評を交えつつぼくとゲンキさんにまつわる小話を少々ブログしてみたいと思います。
今回は「高田ゲンキ氏初書籍『フリーランスで行こう!』を読んだ感想とぼくとゲンキさんにまつわる小話」を紹介します。
目次
おそらくゲンキさんの影響でフリーランスになった第一号
ゲンキさんの影響でフリーランスになった第一号は、ゲンキさんの奥さんを除けば、おそらくですが「キタムラ」…つまりはぼくなんじゃないかと思います。
今から10年くらい前のこと…
ぼくはフリーランスになって今年で8年目なのですが、遡ることフリーランスになる2年前、とある事情からうつ病にかかってしまい、約1年余り布団から起き上がれない生活を余儀なくされていました。
引きこもりならまだよかったのですが、なんというか「みなぎる脱力感、ほどばしる倦怠感」と「人間に対する恐怖」で本当に何もできなくなり毎日暗い部屋の天井ばかり見ていました。
これほとんど覚えてないのですが、発病した時には両親に「来るな! gfhlj:zxoiio;jk」と、わけのわからないことを叫んで包丁を振り回したほど自分はヤバかったらしいです。
幸いにも、投薬や人に会わないお陰で1年ほどたったときには、外へ出歩けるようにまで回復することができました。
社会復帰のためには働かなければならない
さて、回復したは良いが、社会復帰するには働かなければなりません。
しかし、この時点でぼくは「サラリーマン恐怖症」・・・というか、組織と背広&ネクタイを着用している人間に対して異常なまでに警戒心を持つ体質になってしまっていました。
そんなことから、いざ就職活動をするにしても、組織を全く信用していないのと自分を守るための警戒心から、「これは本当なのか?」と、面接官が煙たがるであろうことを根堀葉掘り聞いてしまう結果・・・連戦連敗でした。
当時は、ブラック企業なんて言葉もありませんでしたし、求人広告記載も曖昧で大丈夫と、ブラック企業が伸び伸びブラックできていた時代です。
こんな面倒なヤツが就職できるわけがありません。
そんな悩める時に、フリーランスになって軌道に乗っていたゲンキさんに久しぶりに会ったのです。
久しぶりに会ったゲンキさんに話を聞いてもらった
書籍の時系列で言ったら第4章あたりだろうか。
ゲンキさんには奥さんも居て、フリーランスのイラストレーターとして着実に実績を上げているそんな最中の出来事(ぼくはうつ病で臥せっていたため結婚のお祝いが出来ていないのです…スミマセン)。
ゲンキさんは、まず、ぼくの話をしっかり聞いてくれて、
ゲンキさん
そしたらタン(ぼくはゲンキさんにそう呼ばれている)よ~、オマエ、ウェブサイト作るスキルもあるんだからフリーランスになっちゃいなよ! 絶対そっちのほうが良いからさっ!!
え? フリーランスってなんですか?? どんな職業なんですか?
キタムラ
ぼくは、当時フリーランスという職業形態があることを知らなくて、「働く=会社に雇われなくてはならない」と、選択肢はそれしかないと思っていたのです。
ぼくは、ゲンキさんの車の助手席で、フリーランスのことを根掘り葉掘り聞いて、教えてもらいました。
キタムラ
このスタイルでならとりあえず「守れない組織のルールや会社の人間と接するという恐怖」からは無縁だっ! なんて素晴らしい働き方があるんだろうっ!!
と目から鱗がおちちゃったのですw
ぼくにとっては、安定収入や世間体なんかよりも「どれだけ人に接することなく働くことができるか」が何よりも重要だったので、すぐにフリーランスになる準備にとりかかったのです。
そして、2010年4月1日に税務署に開業届を提出して晴れてフリーランスとなったのです。
当時、SNS はギリギリで mixi 全盛期でしたし、インフルエンサーなんて言葉もありませんでしたから、そんな事情から、おそらくゲンキさんの影響でフリーランスになったのは、ぼくが第一号なんじゃないかな? と思うわけです(笑)
その後もゲンキさんにはいろいろ面倒をみてもらった
例えば、書籍でいうところの序盤(第1章)にある、他の人たちのフリーランスに対する意見の部分と同じことがぼくにも起こりました。
会社員として成功している両親や友人・知人からは「真面目に働こうよ」と言われてしまうことを相談した時には、正に書籍にあることを引き合いにだして・・・
ゲンキさん
勝手に言わせておけばいいんだ。結果を出せば自然に黙るよ。
とアドバイスをくれたり、いくつかお仕事を振ってくれたり、そりゃ感謝してもしきれないくらい駆け出しフリーランスのぼくには有難かったです。
2010年当時は、逆にぼくからゲンキさんにウェブサイト用のイラストを仕事としてお願いして、こんなコラボサイトを作ったりもしました(メインビジュアルのイラスト)。
ゲンキさんがサイトデザインをして、ぼくがコーディングをするというコラボもこの時期はよく振ってもらいました。
時は飛んで2014年・・・またしても人生の転機
ドイツに移住していたゲンキさんから突然連絡が入り、
ゲンキさん
ブログをやろうと思うんだけど、どうせやるなら WordPress でオリジナルのブログが良いんだよっ!! 手伝ってくれない?
という流れで、現在の「Genki Wi-Fi」の前身になるブログデザインを完成させてオープンさせました。(因みに現在のゲンキさんブログも、ぼくが設定やSEOなどの下地を作成して、SSL 認証化もお手伝いしています)
ゲンキさんと連日のように Skype で話しながらブログを作っているうちに、なんだか楽しくなっちゃって、勢いのまま・・・
キタムラ
なんか、自分もブログ始めてみようかな~楽しそうだ。
お~、タンもやっちゃえよっ! これからは情報発信は大事だよ。ブログは自分のアピールもできて、お金も稼げちゃうからすげーんだぜっ!!
ゲンキさん
本当にこんな出来事がきっかけで簡単に始めたブログ。
それが、2018年現在、ぼくの運営するブログは、そこから発生する収益だけでも生計をたてられるくらいのブログに成長してしまったのです(笑)
税金だってしっかり払ってますからっ!!
ブログの収益は広告収入だったりしますから、会社からお金をもらっている点では会社員と代わりありませんが、人とまったく接すること無くお金を稼ぐことができるこのスタイルは、ぼくが8年前に理想としていた働き方そのものでした。
ぼくの節目節目には『フリーランスで行こう!』があった
ぼくのフリーランス人生の節目節目には、この『フリーランスで行こう!』に書かれているまんまの「高田ゲンキ」のフリーランス論が助けてくれました。
あ、ぶっちゃけ、ぼくは人と接することを極限まで減らしたくてフリーランスになった変人なので、書籍の営業部分は実行することはできませんでしたが・・・(汗)
高田ゲンキ著の『フリーランスで行こう! 会社に頼らない、新しい「働き方」』は、フリーランスを目指している方、フリーランスになってみたものの停滞中の方には、ひとつの指針を示してくれる1冊なんじゃないかと思いますよっ!
現に、この本に書かれている内容に近いアドバイスを受けて、なんとか成功しているフリーランスが少なくともここにひとりいるんですから。
というわけで、長くなりましたが、書籍のことを交えながら、ぼくとゲンキさんについての小話を語ってみました。
おわり。