一般小説やライトノベル…ぼくは大好きでよく読みます。
小説には当然多くの漢字が使われていて、物語を雰囲気を出すためなのか、はたまた作者の趣味なのか・・・読むことが難しい漢字が結構使われているんですよね。
そして、その読むことが難しい漢字が使われている一節が、物語で重要な一節だった場合、大変なことになってしまいます。その後の物語のキーポイントが理解できなくなるわけですから・・・。
使われている漢字の読みや意味がわかれば、よりイマジネーションが膨らんで、物語の広く自由な世界を楽しむことができるようになるはずです!
今回は「一般小説・ライトノベルを読んでいるとよく出てくる漢字の読み方や意味」を紹介いたします。内容は難しい漢字を見つける度にアップデートしていきます。
目次
- 漢字の意味は広辞苑から抜粋しております
- 閑職:かんしょく
- 弁える:わきまえる
- 忌避:きひ
- 湯治:とうじ
- 惚気:のろけ
- 忌憚なく:きたんなく
- 倣う:ならう
- 曖昧:あいまい
- 態と:わざと
- 態々:わざわざ
- 定礎:ていそ
- 蔑む:さげすむ
- 貶む:おとしむ
- 跨ぐ:またぐ
- 跪く:ひざまずく
- 弄る:いじる
- 専ら:もっぱら
- 偶に:たまに
- 偶々:たまたま
- 煽る:あおる
- 揶揄:やゆ
- 更迭:こうてつ
- 夭折:ようせつ
- 逝去:せいきょ
- 訃報:ふほう
- 続柄:つづきがら
- 幅員減少:ふくいんげんしょう
- 占用:せんよう
- 唆す:そそのかす
- 漸く:ようやく
- 強ち:あながち
- 尽く:ことごとく
- 巷:ちまた
- 蔑ろ:ないがしろ
- 投擲:とうてき
- 蹲る:うずくまる
- 吹聴:ふいちょう
- 進捗:しんちょく
- 遵守:じゅんしゅ
- 逼迫:ひっぱく
- 言質:げんち
- 労る:いたわる・ねぎらう
- 躊躇う:ためらう
- 所謂:いわゆる
- 所以:ゆえん
- 軋む:きしむ
- 軋轢:あつれき
- 拙い:つたない / まずい
- 一寸:ちょっと
- 押印:おういん
- 境内:けいだい
- 具に:つぶさに
- 徐に:おもむろに
- 目眩く:めくるめく
- 相殺:そうさい
- 月極:つきぎめ
- 贔屓:ひいき
- 項垂れる:うなだれる
- 俯く:うつむく
- 頷く:うなずく
- 漁る:あさる
- 相応しい:ふさわしい
- 尤も:もっとも
- 尽く:ことごとく
- 偏に:ひとえに
- 煩わしい:わずらわしい
- 煩い:うるさい
- 即ち:すなわち
- 然り:しかり
- 何れも:いずれも
- 早逝・逝去・急逝:そうせい・せいきょ・きゅうせい
- 希う:こいねがう
- あとがき
漢字の意味は広辞苑から抜粋しております
以下から紹介する難しい漢字の意味は、基本的に所有している広辞苑から抜粋して掲載しております。
閑職:かんしょく
「閑職:かんしょく」とは?
ひまな職務。重要ではない職。
弁える:わきまえる
「弁える:わきまえる」とは?
物の道理などを十分に心得る。物事の違いを見分ける。区別する。
忌避:きひ
「忌避:きひ」とは?
嫌がること。嫌って避けること。避けること。
湯治:とうじ
「湯治:とうじ」とは?
温泉に長期間滞在して病気や怪我の療養をする行為のこと。
惚気:のろけ
「惚気:のろけ」とは?
ほれること。恋人や配偶者との仲が順調なことを話すこと・自慢話。
忌憚なく:きたんなく
「忌憚なく:きたんなく」とは?
遠慮なく・気兼ねなく。忌憚が「遠慮や気兼ねをすること」なので「なく」が付くと、否定の伴う「遠慮のない」という意味になる。
倣う:ならう
「倣う:ならう」とは?
あることを見本として「まねる」。模倣(もほう)の「倣」。こちらの「習う」は人から教えてもらう。「倣う」は人のまねをする。
曖昧:あいまい
「曖昧:あいまい」とは?
物事がはっきりしないこと。確かではないこと。あやふや。不明瞭。
態と:わざと
「態と:わざと」とは?
故意に。
態々:わざわざ
「態々:わざわざ」とは?
通常ならそこまでしなくてもよいことを行うさま。その事柄のためだけに時間を使う。特別に労力や時間を費やす。
定礎:ていそ
「定礎:ていそ」とは?
礎を定めるという意味があり、建造物の着工に際して礎石(土台の石)を据える(すえる)こと。建物の工事を始めること、始めた年月日。
蔑む:さげすむ
「蔑む:さげすむ」とは?
あなどる。軽んずる。見さげる。見くだす。軽蔑する。自分より能力や人格が劣るものを価値の低いものとみなすこと。
貶む:おとしむ
「貶む:おとしむ」とは?
貶める(おとしめる)の文語形。上の蔑むと同じ意味。「さげすむ」とも読む。
跨ぐ:またぐ
「跨ぐ:またぐ」とは?
足を開いて物の上を越える。股を開いて乗り越える。
跪く:ひざまずく
「跪く:ひざまずく」とは?
ひざを地面につけてかがむ。地面や床などにひざをついて身をかがめる。敬意を表すときに用いられる動作。
弄る:いじる
「弄る:いじる」とは?
指先や手で触ったりなでたりする。物事を少し買えたり、動かしたりする。もてあそぶ。趣味として楽しむために、あれこれと手を加えたり、操作したりする。
専ら:もっぱら
「専ら:もっぱら」とは?
専念する様子。ひとつの事柄に集中すること。
偶に:たまに
「偶に:たまに」とは?
起こる回数が非常に少ないさま。まれに。
偶々:たまたま
「偶々:たまたま」とは?
偶然。まれではあるが、時折。
煽る:あおる
「煽る:あおる」とは?
そそのかす。おだてる。煽動(せんどう)する。風や火の勢いで物を動かす。風に吹かれて動く。写真撮影で、低い位置からカメラを上向きにすること。
揶揄:やゆ
「揶揄:やゆ」とは?
からかうこと。
更迭:こうてつ
「更迭:こうてつ」とは?
役目や職などに就いている人がかわること。または、かえること。
夭折:ようせつ
「夭折:ようせつ」とは?
年が若くして死ぬこと。
逝去:せいきょ
「逝去:せいきょ」とは?
他人の死を言う時の尊敬語
訃報:ふほう
「訃報:ふほう」とは?
死亡の知らせ。
続柄:つづきがら
「続柄:つづきがら」とは?
親族としての関係。親族としてのつづきあい。「ぞくがら」と読んでもOK。
幅員減少:ふくいんげんしょう
「幅員減少:ふくいんげんしょう」とは?
道幅が狭くなること。
占用:せんよう
「占用:せんよう」とは?
独占して使用すること。一定の地域・水域などを占拠して使用すること。河川・道路の工事などに際して行なわれ、管理者の許可を要する。
唆す:そそのかす
「唆す:そそのかす」とは?
その気になるように誘いすすめる。特に悪い方へ誘い導くこと。
漸く:ようやく
「漸く:ようやく」とは?
しだいに。だんだんと。しばらくたって。おもむろに。ゆっくり。やっとのことで。かろうじて。
強ち:あながち
「強ち:あながち」とは?
必ずしも。一概に。まんざら。あまりに強引であるさま。身勝手であるさま。必要以上に。異常なまでに。
尽く:ことごとく
「尽く:ことごとく」とは?
のこらず。すべて。みな。
巷:ちまた
「巷:ちまた」とは?
ところ。場所。町の中の道路。街路。繁華な通り。
蔑ろ:ないがしろ
「蔑ろ:ないがしろ」とは?
他人や物事を、あっても無いかのように侮り軽んずるさま。
投擲:とうてき
「投擲:とうてき」とは?
なげること。
蹲る:うずくまる
「蹲る:うずくまる」とは?
しゃがむ。体を丸くして膝を折り腰を落とす。獣だと前あしを折って地面に腹をつけてすわる。
吹聴:ふいちょう
「吹聴:ふいちょう」とは?
ひろく言いひろめること。言いふらすこと。
進捗:しんちょく
「進捗:しんちょく」とは?
物事が進みはかどること。
遵守:じゅんしゅ
「遵守:じゅんしゅ」とは?
きまり・法律・道理などに従い、よく守ること。
逼迫:ひっぱく
「逼迫:ひっぱく」とは?
苦痛や危機が身にせまること。悩み苦しむこと。事態がさし迫ること。困窮すること。余裕のなくなること。
言質:げんち
「言質:げんち」とは?
後日の証拠となる(約束の)言葉。
労る:いたわる・ねぎらう
「労る:いたわる・ねぎらう」とは?
慰める。大切にする。休養する。病気や披露を治す。
躊躇う:ためらう
「躊躇う:ためらう」とは?
あれこれ迷って決心がつきかねる。あれこれと思いをめぐらす。熟慮する。気をしずめる。心を落ち着かせる。
所謂:いわゆる
「所謂:いわゆる」とは?
世間で言われている。俗に言う。
所以:ゆえん
「所以:ゆえん」とは?
理由。わけ。いわれ。
軋む:きしむ
「軋む:きしむ」とは?
物と物とがこすれあって音をたてる。
軋轢:あつれき
「軋轢:あつれき」とは?
人の仲が悪くなること。不和。
拙い:つたない / まずい
「拙い:つたない / まずい」とは?
“つたない” での意味
巧みでないこと。能力・品格が劣っている(拙い動き 等)。運が悪い・薄命である(拙い人生だった 等)。“まずい” での意味
劣悪であること。都合が悪い。下手であること。みっともないこと。普通は “つたない” を使います。状況が悪いときには「不味い」を使うのがベストですが、作者の語彙力の問題かラノベではなぜか拙い(まずい)が多様されます。
一寸:ちょっと
「一寸:ちょっと」とは?
わずか。少し。
押印:おういん
「押印:おういん」とは?
印判を押すこと。捺印(なついん)。
境内:けいだい
「境内:けいだい」とは?
境界の内側(寺社以外にも使う)。寺社の境域の内側。対義語:境外
具に:つぶさに
「具に:つぶさに」とは?
詳細に。完全に。十分に。ことごとく備わっているさま。
徐に:おもむろに
「徐に:おもむろに」とは?
落ち着いて事を始めるさま。しずかに。ゆるやかに。
目眩く:めくるめく
「目眩く:めくるめく」とは?
目がくらむ。目が回る。目がくるくる回る。
相殺:そうさい
「相殺:そうさい」とは?
互いに差し引いて損得なしにすること。
月極:つきぎめ
「月極:つきぎめ」とは?
月ごとにその始末をつけること。月額を定めて契約をすること。
贔屓:ひいき
「贔屓:ひいき」とは?
気に入った者に特別に目をかけ、力を添えて助けること。後援すること。後援者。パトロン。
項垂れる:うなだれる
「項垂れる:うなだれる」とは?
うなじを垂れる。頭を垂れる。うつむく。
俯く:うつむく
「俯く:うつむく」とは?
頭を垂れる。顔を下に向ける。
頷く:うなずく
「頷く:うなずく」とは?
首を下にうごかす。承諾の意を示して首を立てにふる。合意する。
漁る:あさる
「漁る:あさる」とは?
探し求める。探し出す。(動物が)餌を探しもとめる。魚介類を探しとる。
相応しい:ふさわしい
「相応しい:ふさわしい」とは?
つりあっている。よく似合っている。
尤も:もっとも
「尤も:もっとも」とは?
道理にかなうこと。そうはいうものの。ただし。はたまた。
尽く:ことごとく
「尽く:ことごとく」とは?
のこらず。すべて。みな。全く。はなはだ。
偏に:ひとえに
「偏に:ひとえに」とは?
ただそのことだけをするさま。ひたすらに。いちずに。
煩わしい:わずらわしい
「煩わしい:わずらわしい」とは?
うるさい。面倒である。いりくんでいる。病が重い。
煩い:うるさい
「煩い:うるさい」とは?
「五月蝿い」とも書く。音や声が邪魔になり腹立たしいさま。同じことが何度もくりかえされるので、嫌になり心を閉ざしたく感じる状態。しつこくされてやりきれない。わざとらしくて嫌気がさす。口やかましい。
即ち:すなわち
「即ち:すなわち」とは?
その時。即座。ただちに。すぐに。その頃。当時。
然り:しかり
「然り:しかり」とは?
そうである。その通りである。
何れも:いずれも
「何れも:いずれも」とは?
どなたも。みなさん。
早逝・逝去・急逝:そうせい・せいきょ・きゅうせい
「早逝・逝去・急逝:そうせい・せいきょ・きゅうせい」とは?
- 早逝:若い年齢で亡くなること。
- 逝去:亡くなることの尊敬語。目上や上司など敬う相手に使う。
- 急逝:急に亡くなること。急死。
希う:こいねがう
「希う」とは?
強く願い望む。切に望む。切望。
あとがき
まだこれからも小説をたくさん読んでいくので、難しい読みの漢字は今後も増えていくと思います。その都度、記事掲載の漢字もアップデートしていくつもりです。
書籍の難しい漢字の読みや意味がわかれば、きっと読書がもっと楽しくなります!