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図書館戦争シリーズの文庫を読んでみた。

      2015/05/07

この作家さん「有川浩」氏の作品は好きで、デビュー作の塩の街も拝読したんですけど、このシリーズは新書で出てからかなりの間文庫化されなかったので手をつけていなかったんですが、文庫版が出ていたので遅まきながら読んでみた。そうそう、このシリーズ「岡田准一&榮倉奈々」さん主演で映画化もされたのでご存じの方も多いと思います。

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図書館戦争ってなんじゃら?

私はアニメから入りました。

この作品は、【実際の図書館のかかげる「図書館の自由に関する宣言」から(作者が)インスピレーションをうけ、表現の自由が法律で厳しく規制されちゃった近未来の日本が舞台】というなかなか面白い視点の物語で、本を守るために軍隊があり、表現の自由を守ることこそ国家を守る!くらいの熱い人達の話ですが、個性豊かなキャラクターが恋愛したり、戦ったり、乙女だったり、男臭かったり・・・とても表情豊かな読み物といいますか・・・これは作家の有川さんの手腕が素晴らしいの一言。

詳しいあらすじとかその辺のことは検索すればいっぱいヒットするので端折ります。

今回小説版を読んでみて

アニメも小説も両方面白い作品は久しぶりだと思いました。割りとどっちかっていうのが多いですよね?そう思うのは自分だけか?

シリーズのどれかのあとがきに有川氏が問題視している、「都条例における表現の規制」まさにそれに直結したお話で、ベースの部分は深いんだけどそれをライトに読めるのは・・・有川氏ストリーテラーだな!と思います。あとがきにもありますが、都条例では性的な描写のある漫画を規制するというくだりですが、彼女の仰るとおりそれは法律が口に出すことではなく親が取り締まることであって、間違っている・・・と私も思います。

さらにあとがきではこう続きます。

「子どもに性的な興味を持ってほしくないっていうのは大人の都合ですよ。子どもは無垢でいて欲しいっていう大人の願望です。性欲や特殊な性癖があるの事実は覆しようがない。そういった事実を無菌室で育てて、大人になってからいきなり「どうぞご勝手に」って放り出すのはものすごくおかしい。無菌室で育てた生き物はとても弱いんです」

・・・おっしゃる通りだと感じ、親が、大人が、子どもを過保護(すぎる)に育てた結果が今の日本を作っていっている矛盾に気づいているのか気づいていないのか・・・どうなの大人?では、学校で性教育をすることもナンセンスなんじゃないの?と思わず揚げ足を取りたくもなる。

まあ、それはとりあえず置いといて、表現の自由は出す方も自由だし、選択をする方にも自由が与えられている素晴らしいことだと思います。選択する側(消費者)が選ばなければ、出す方(出版側)は赤字ですから、うまくできています。そもそも表現の自由を利用したマンガや小説などのメディアはビジネスなのだからお役所が口を出すのは間違っている。むしろ規制しなければいけないのは、表現の自由に対してではなく出版社などの労働法の方でしょ?(笑)それこそすでに立派な法律があるのですから・・・労働違反している会社をちゃんと法を曲げずに取り締まりなさいな・・と思うわけで・・・。

お役所は無い法の揚げ足をとっている場合ではなく、現実にある法律・・・実際に反故されまくっている労働面を取り締まったほうがよっぽど有意義である。

・・・と話は大幅に脱線しちゃいましたが、話を戻そう。

しかし、表現の自由を盾にとりマスコミの過剰な報道等で死亡事件が起きたり、人の悪口をメシの種にしたり、一概には「表現の自由も推奨できない」という矛盾した側面もあります。

僕はこの作品と作者のあとがきを読み終えて、ストーリーの面白さの余韻と一緒にこのようなことを考えつつ本を置きました。

まとめ

この作品、ライトノベルなんですが、その割に、現代の世相を結構深く訴えかけていたりと、とても良作品である。本当に面白い。あっという間に全巻読み終わっちゃいました。また、番外編の2冊では「甘い恋愛が苦手な方はご遠慮ください」と作者自らが注釈し、メインキャラクターのその後を恋愛味たっぷりどっぷりに書き綴ってこの作品を終わらせています。でも自然と受け入れられる素敵な終わり方でした。

アニメも星5つ、小説も星5つで、超おすすめです。小説が苦手な方も読みやすいので、機会があったら是非手にとってみてください。ノシ