レガシー BIOS 環境では、UEFI を前提とした一部のアプリケーションや機能が利用できない場合があります。
特に、Windows の BIOS モードが「レガシー BIOS」の場合、「UEFI」対応のアプリケーションや、GPT パーティションを利用するソフトウェアが正常に動作しない可能性があります。
また、Windows 11 に非対応の古い Windows 10 パソコンを Windows 11 へアップグレードさせる裏技がありますが、誰でも簡単に行える方法は、PC の BIOS モードが「UEFI」であることが前提条件となっています。
そのため、こうした不具合や制限を回避するには、利用中の Windows 10 PC の BIOS モードが「UEFI」なのか「レガシー BIOS」なのかを確認する必要があります。
今回は、利用中の Windows 10 PC の BIOS モードを簡単に確認する方法を紹介します。
Windows 10 PC の BIOS モードが「UEFI」なのか「レガシーBIOS」なのかを簡単に確認する方法
BIOS モードを確認する手順
① タスクバーの検索ボックスに「システム情報」と入力します。② 検索結果にシステム情報が表示されるので「開く」をクリックします。
システム情報が起動します。
BIOS モードの項目の値に「UEFI」と記載されていれば、ご利用中の PC の BIOS モードは「UEFI」ということになります。
BIOS モードの項目の値が「レガシ」と記載されていれば、ご利用中の PC の BIOS モードは「レガシーBIOS」ということになります。
レガシーBIOS を UEFI に切り替えられるのかどうか?
レガシーBIOS を UEFI に切り替えることができるかどうかは、以下の条件を満たしているかどうかにかかっています。
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UEFI 対応のマザーボード
PC のハードウェアが UEFI をサポートしている必要があります。 -
64ビット版の Windows 10 以降
UEFI は 64ビット OS でのみ動作します。Windows 10 v1703 以降が推奨されています。 -
MBR から GPT への変換
UEFI では GPT 形式のディスクが必要です。MBR 形式のままでは UEFI で起動できません。 -
BitLocker の無効化
暗号化が有効になっていると変換に支障が出るため、事前にオフにしておきます。 -
パーティション数の制限
MBR ディスクに3つ以上のパーティションがある場合は、統合または削除が必要です。 -
デュアルブート構成ではないこと
複数 OS のブート環境があると切り替えが困難になる場合があります。
ひとつでも条件を満たしていない場合、UEFI に切り替えることはできません。
切り替え作業は手間がかかるうえに、ミスをすると PC が起動しなくなるリスクもあります。そのため、無理に切り替えを試みるよりも、最初から UEFI 搭載の新品または中古の PC を購入した方が、結果的に建設的だと思います。
特に、パソコンの操作に不慣れな初級者の方は、絶対に自力での切り替え作業は避けたほうが安全です。
あとがき
今回は、利用中の Windows 10 PC の BIOS モードを簡単に確認する方法を紹介しました。
もしアプリケーションが正常に動作しなかったり、Windows 11 へのアップグレード裏技がうまくいかなかったりする場合は、まずはお使いの PC の BIOS モードを確認してみてください。